この記事では「競艇の勝率ってなに?」という方に向けて、以下の内容をまとめた。
- 勝率の意味や計算方法
- 出走表の勝率の見方
- 勝率上位者のランキング
競艇の勝率とは、選手の強さを表した数値で「着順点の合計/出走回数」によって計算される。
選手の勝率を比べたときに、その差が0.5未満ならほぼ同じ実力だと考えていい。
一方、勝率の差が0.5~2.0なら実力差があり、2.0以上なら実力差が大きいと判断できるぞ。
また、勝率8.00以上の選手は超一流選手なので、積極的に舟券に絡めていこう。
ここからは競艇の勝率について分かりやすく解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてくれ。
選手の勝率は、競艇予想の基本中の基本だな!
競艇の勝率とは?
競艇の勝率とは、選手の強さを表した数値で「着順点の合計/出走回数」によって計算される。
選手の勝率は、競艇の公式サイトや競艇場で配られる紙の出走表に載っているな。
この記事では、はじめに公式サイトに載っている勝率について、意味や見方を解説していく。
公式サイトの見方をマスターできれば、全ての競艇場の予想に対応できるようになるぞ。
紙の出走表の勝率については、この記事の最後に補足説明するので、順番に読んでみてくれ。
- 勝率には選手の強さが反映される
- 勝率は出走表に載っている
- 勝率には全国勝率と当地勝率がある
- 勝率は級別審査に使用される
勝率の基礎知識を覚えて、予想に活かせるようになろう!
勝率には選手の強さが反映される
競艇の勝率は競走成績をもとに計算されるので、勝率にはその選手の強さが反映される。
基本的には、強い選手ほど勝率が高くなり、弱い選手ほど勝率が低くなるぞ。
例えば、勝率7.00以上の選手は、枠番不利の5・6号艇でも1着をとれることがあるな。
逆に、勝率4.00未満の選手は、枠番有利の1号艇でも負けてしまうことがある。
このように、選手の勝率を比べると、どの選手が1着をとるのかを予想しやすくなるのだ。
勝率7.00以上の選手は、どの艇番でも1着を狙える一流選手だ!
勝率は出走表に載っている
出典:https://www.boatrace.jp/
競艇の選手の勝率は、競艇の公式サイトや競艇場で配られている紙の出走表に載っている。
競艇の公式サイトでは、競艇場とレース番号を選べば、出走表を確認できるぞ。
どの競艇場も同じ形式なので、見方に慣れたら全国の競艇場に投票できるようになるな。
一方、競艇場で配られている紙の出走表は、競艇場ごとに見方が違うことがある。
紙の出走表の勝率については、この記事の最後に補足説明するので、順番に読んでみてくれ。
紙の出走表の見方も、公式サイトの見方と基本は同じだぞ!
勝率には全国勝率と当地勝率がある
競艇の公式サイトの出走表には、選手ごとに全国勝率と当地勝率の2つの勝率が載っている。
全国勝率は【直近6ヵ月間】の【全てのレース】から計算された勝率だ。
その選手の直近の調子が反映されるので、選手の実力を判断するときに参考にしてみてくれ。
一方、当地勝率は【過去3年間】の【その競艇場のレース】から計算された勝率だ。
水面相性を判断するのに役立つが、集計期間が過去3年間と長いので注意するようにしよう。
具体的な見方は、この記事の中盤で解説するぞ!
勝率は級別審査に使用される
選手の勝率は、1年に2回行われる級別審査において、選手の級別を決めるときに使用される。
基本的には、勝率が高いほど上位の級別に所属できるようになっているな。
勝率のボーダーは、A1級なら勝率6.20前後、A2級なら勝率5.40前後になることが多いぞ。
級別審査は毎年4月と10月に行われ、その時期は選手が勝率を気にするようになる。
特に、ボーダー付近の選手は、普段よりも積極的な走りで上位着を狙っていくことがあるな。
級別や級別審査については、競艇 級別に詳しくまとめているぞ!
競艇の勝率の計算方法は?
競艇の選手の勝率は、一定の期間内における「着順点の合計/出走回数」で計算される。
着順点とは、着順ごとに与えられる得点で、着順が良いほど高くなるぞ。
また、同じ着順でも、グレードの高いレースや優勝戦・準優勝戦は着順点が高くなる。
つまり、グレードの高いレースで活躍するほど、勝率は高くなるわけだな。
ここからは勝率の計算方法を解説していくので、数値の感覚を掴む参考にしてみてくれ。
勝率の計算方法を知っていれば、選手の強さを正確に判断できるぞ!
勝率は「着順点の合計/出走回数」で計算される
競艇の選手の勝率は、一定の期間内における「着順点の合計/出走回数」で計算される。
着順点とは、着順ごとに与えられる得点で、着順が良いほど高くなるぞ。
例えば、一般戦の予選では、1着10点、2着8点、3着6点、4着4点、5着2点、6着1点だな。
そのため、一般戦の予選で1~5着を1回ずつとると、着順点の合計は30点となる。
このとき、出走回数は5回なので、この選手の勝率は30点/5回=6.00と計算できるわけだ。
競艇の勝率は「着順点の合計/出走回数」で計算されるぞ!
着順点はレースごとに違う
出典:https://www.boatrace.jp/
競艇の着順点は、選手がとった着順ごとに与えられる得点で、着順が良いほど高くなる。
また、同じ着順でも、グレードの高いレースや優勝戦は着順点が高くなるな。
具体的に、レースのグレードや種類ごとにもらえる着順点を下の表にまとめてみたぞ。
一般戦・G3予選 | 一般戦・G3優勝戦 | G1・G2予選 | G1・G2優勝戦 | SG予選 | SG優勝戦 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 10点 | 11点 | 11点 | 12点 | 12点 | 13点 |
2着 | 8点 | 9点 | 9点 | 10点 | 10点 | 11点 |
3着 | 6点 | 7点 | 7点 | 8点 | 8点 | 9点 |
4着 | 4点 | 6点 | 5点 | 7点 | 6点 | 8点 |
5着 | 2点 | 4点 | 3点 | 5点 | 4点 | 6点 |
6着 | 1点 | 3点 | 2点 | 4点 | 3点 | 5点 |
上の表から、勝率7.00以上になるには、平均3着以上をとらなければいけないことがわかる。
そのため、勝率7.00以上の選手は、舟券に絡みやすいと考えるのが良いだろう。
一方、勝率4.00以下の選手は平均着順が4着以下なので、舟券に絡みにくいと考えられるぞ。
選手の勝率を見れば、その選手の大まかな着順がわかるな!
全国勝率と当地勝率は集計期間が違う
競艇の勝率について、どの期間の成績を集計するのかは、勝率の種類ごとに決まっている。
例えば、競艇の公式サイトには、全国勝率と当地勝率の2つが載っているな。
全国勝率はレース当日から直近6ヵ月間を集計しているので、選手の直近の調子が反映されるぞ。
一方、当地勝率はレース当日から過去3年間を集計しているので古いデータになる。
このことから、選手の実力を判断するときは、基本的には全国勝率を見るのがおすすめだな。
予想するときは、選手のその時の実力が重要だぞ!
競艇の勝率の見方は?
競艇の勝率を見るときは、選手間の勝率差を計算して、その実力差を見極めるのがおすすめだ。
具体的には、勝率差が0.5未満なら、選手間の実力差はほとんどないと考えていい。
一方、勝率差が0.5~2.0なら実力差があり、勝率差が2.0以上なら実力差が大きいと判断できるぞ。
また、走りにくい難水面の競艇場では、当地勝率を参考にするのもおすすめだな。
ここからは競艇の勝率の見方を解説していくので、レースを予想するときの参考にしてみてくれ。
勝率の見方をマスターして、的中率と回収率をアップだ!
基本的には全国勝率を重視する
出典:https://www.boatrace.jp/
選手の実力を勝率から考えるときは、全国勝率を当地勝率より重視するのがおすすめだ。
これは、予想するときに知りたいのは、その選手の現在の強さだからだな。
全国勝率は直近6ヵ月間の成績から計算されているので、最近の調子が反映されやすいぞ。
一方、当地勝率は過去3年間の成績から計算されているので古いデータになる。
このことから、選手の実力を考えるときは、全国勝率の差を考えるのがおすすめなのだ。
では、どのくらいの差があると実力差があるのだろうか?
全国勝率の差が2.0以上なら実力差が大きい
出典:https://www.boatrace.jp/
選手間の全国勝率の差が2.0以上なら、その2名は実力差が大きいと考えてみてくれ。
これは、勝率差が2.00以上あると、平均着順が1つ以上違ってくるからだ。
例えば、平均着順が2着の選手は勝率8.00、平均着順が3着の選手は勝率6.00になる。
この2名が戦うと、基本的には平均着順が2着の選手が上位着をとるだろう。
上の出走表では、1号艇の永田選手と4号艇の沖選手の間には明らかな実力差があるぞ。
勝率差が2.00以上だと、モーターやコースで逆転するのは難しいな!
全国勝率の差が0.5~2.0なら実力差が少しある
出典:https://www.boatrace.jp/
選手間の全国勝率の差が0.5~2.0なら、その2名は実力差が少しあると考えてみてくれ。
これは、勝率の差が0.5~2.0なら、平均着順が0.5くらい違ってくるからだ。
例えば、2着を2回とった選手は勝率8.00、2・3着を1回ずつとった選手は勝率7.00になる。
この2名が戦うと、2着を2回とった選手が上位着をとることが多いだろう。
上の出走表では、1号艇の永田選手と3・5号艇の選手の間には少しだけ実力差があるぞ。
勝率差が0.5~2.0だと、モーターやコースによっては逆転できるな!
全国勝率の差が0.5以下ならほぼ同じ実力
出典:https://www.boatrace.jp/
選手間の全国勝率の差が0.5未満なら、その2名はほとんど同じ実力だと考えてみてくれ。
これは、勝率の差が0.5未満なら、平均着順にほとんど差がないからだな。
例えば、2着3回・3着2回の選手は勝率7.20、2着2回・3着3回の選手は勝率6.80になる。
この2名が戦っても、どちらが上位着をとるのかはレースごとに違うだろう。
上の出走表では、1号艇の永田選手と2・6号艇の選手はほとんど同じ実力だと考えられるぞ。
選手の実力が同じくらいなら、モーターやコースで勝負が決まるな!
難水面の競艇場では当地勝率も参考にする
出典:https://www.boatrace.jp/
難水面の競艇場では、選手の実力を判断するときに当地勝率を参考にするのもおすすめだ。
これは、難水面の競艇場では、水面に慣れている選手が有利になるからだな。
具体的には、江戸川、平和島、丸亀、児島、宮島、若松、福岡の7場が難水面の競艇場だぞ。
特に、江戸川競艇場は日本一の難水面と言われるくらい、走るのが難しい水面だ。
そのため、江戸川競艇場では、全国勝率より当地勝率を重視して予想するのもありだろう。
難水面の競艇場では、当地勝率も確認しておこう!
ただし、当地勝率は過去3年間の成績から計算されるので、古いデータになるのは注意だ。
選手が急成長した場合、過去のデータは参考にならない可能性があるぞ。
また、選手によってはその競艇場を1節しか走っておらず、データ数が少ないこともある。
わずか5~6走の競走成績からでは、水面相性を判断することはできないだろう。
そのため、当地勝率はあくまで参考程度にしておき、全国勝率を重視するのがおすすめだ。
当地勝率は、正確性が低いので参考程度にしておこう!
競艇の勝率ランキング
競艇の勝率ランキングを「艇国データバンク」というサイトを参考にして作成した。
今回は、2021年の総合ランキングと女子ランキングを作成したぞ。
2022年のデータを知りたい方は、艇国データバンクの選手別データを確認してみてくれ。
この記事を書いている2022年9月30日時点で、競艇選手は1,600名もいる。
ランキング上位の選手はその頂点に立つ選手なので、ぜひ名前を覚えておいてくれ。
ここからは、2021年の勝率ランキングをまとめたぞ!
競艇の総合勝率ランキング(2021年)
順位 | 選手名 | 全国勝率 |
---|---|---|
1位 | 峰竜太 | 8.62 |
2位 | 池田浩二 | 8.28 |
3位 | 白井英治 | 8.13 |
4位 | 桐生順平 | 8.10 |
5位 | 前本泰和 | 8.00 |
6位 | 毒島誠 | 7.98 |
7位 | 江口晃生 | 7.91 |
8位 | 濱野谷憲吾 | 7.79 |
9位 | 馬場貴也 | 7.77 |
10位 | 上野真之介 | 7.74 |
※敬称略
2021年の総合勝率ランキングの1位は「峰竜太」選手で、勝率8.62という記録だった。
峰選手は2015年から7年連続で勝率1位という大記録を作っているぞ。
しかし、2022年は出場停止処分を受けたせいで、4ヵ月間もレースに出場できなかった。
級別もB1級になってしまったので、しばらくは一般戦まわりになるだろう。
一般戦では敵なしの選手なので、見かけたときは舟券に入れておくのがおすすめだな。
「峰竜太」選手は、競艇界を代表する超一流選手の一人だぞ!
競艇の女子勝率ランキング(2021年)
順位 | 選手名 | 全国勝率 |
---|---|---|
1位 | 田口節子 | 7.60 |
2位 | 遠藤エミ | 7.50 |
3位 | 平高奈菜 | 7.31 |
4位 | 小野生奈 | 7.18 |
5位 | 鎌倉涼 | 7.18 |
6位 | 守屋美穂 | 7.09 |
7位 | 細川裕子 | 6.93 |
8位 | 平山智加 | 6.91 |
9位 | 魚谷香織 | 6.88 |
10位 | 渡邉優美 | 6.82 |
※敬称略
2021年の女子勝率ランキングの1位は「田口節子」選手で、勝率7.60という記録だった。
田口選手は、2021年に女子選手として初となる全国24場制覇を成し遂げたぞ。
また、同年12月末のG1クイーンズクライマックスでは、2コースからまくって優勝している。
さらに、2022年も安定した走りで女子選手のなかでは高い勝率を維持しているな。
女子戦はもちろん、最近はSG競走の出場も多いので、出走表で見かけたら注目しておこう。
「田口節子」は、1999年にデビューした岡山県のベテラン選手だ!
紙の出走表の勝率の見方は?
競艇場の入口付近で配られている紙の出走表は、競艇の公式サイトと勝率の書き方が違う。
具体的に、どの勝率がどれに対応しているのかを下の表にまとめたぞ。
競艇の公式サイト | 紙の出走表 | 意味 |
---|---|---|
全国勝率 | 現在勝率※ | 直近の全レースでの勝率 |
当地勝率 | 〇〇勝率(〇〇は競艇場名) | 過去3年間のその競艇場での勝率 |
載っていない | 全国勝率 | その期の級別審査に使った勝率 |
※最近勝率と書かれていることもある
上の表の通り、紙の出走表では、競艇の公式サイトの全国勝率が現在勝率として載っている。
一方、紙の出走表の全国勝率は、その期の級別審査に使った勝率が載っているぞ。
級別審査に使った勝率は過去のデータになるので、予想するときは参考にしにくいだろう。
また、現在勝率の集計期間は、紙の出走表の欄外に書かれていることが多い。
紙の出走表を見るときは、欄外の出走表の見方を確認して、勝率の意味を確認してみてくれ。
紙の出走表では、現在勝率(最近勝率)が重要だな!
競艇の勝率|よくある質問
ここからは、競艇の勝率についてのよくある質問をまとめた。
競艇の勝率のボーダーは?
競艇の勝率のボーダーは、A1級なら6.20前後、A2級なら5.40前後になることが多い。
また、B1級は定員割れになることもあり、勝率2.00あればB1級になれることが多いぞ。
競艇のモーター勝率の見方は?
競艇場の紙の出走表には、モーター勝率が書かれていることがある。
モーター勝率を見るときは、選手の勝率と同じように考えれば大丈夫だ。
競艇の勝率の歴代最高は?
競艇の勝率の歴代最高は「野中和夫」元選手の9.53だ。
野中元選手は2009年に引退したが、現役時代はモンスターと呼ばれていたぞ。
競艇の勝率9点越えはいる?
競艇の勝率で9点を超えた選手は、これまで9名しかいない。
そのなかで、2022年9月30日時点でも現役なのは「松井繁」選手と「今垣光太郎」選手だな。
競艇は勝率が低いと引退になる?
競艇では、4期連続で勝率3.8未満の場合、引退勧告されるようだ。
また、デビュー後33年が経過して、勝率4.8未満の場合も引退勧告されるようだな。
競艇の勝率の単位は?
競艇の勝率の単位は「〇点」だな。
ちなみに、2・3連率の単位は「〇%」となっているぞ。
競艇の勝率はリセットされる?
競艇の勝率はリセットされない。
一方、フライングは半年に一度、級別審査のときにリセットされるぞ。
他にも疑問があれば、記事下のコメント欄から質問してみてくれ!
競艇の勝率|まとめ
競艇の勝率については、この5つがポイントだ。
- 勝率には選手の強さが反映される
- 勝率は出走表に載っている
- 勝率は「着順点/出走回数」で計算される
- 基本的には全国勝率を重視する
- 難水面では当地勝率も参考にする
選手間の全国勝率を比べたときに、勝率差が0.5未満なら、その2名はほとんど同じ実力だ。
一方、勝率差が0.5~2.0なら実力差があり、勝率差が2.0以上なら実力差が大きい。
選手間の実力差を考えるときは、このような基準で考えると予想の精度が上がるだろう。
ただし、選手の実力を計るには、勝率だけではなくSTや1~3着率も重要になる。
初心者のうちは勝率だけで予想するのもいいが、慣れてきたら他の予想材料も活かしてみよう。
競艇予想に役立つ関連記事をまとめたので、よかったら読んでみてくれ!
コメント