二連単とは、1着、2着を着順も含めて当てる舟券の買い方で、正式名称は「二連勝単式」という。
競艇は6艇でレースが行われるので、的中率は単純計算で1/30だ。
的中が狙いやすく、オッズもそこそこ高いので、中級者におすすめの舟券と言える。
この記事では、
- 二連単で稼ぐ方法
- 二連単の当たる確率
- 最高配当と平均配当
- 二連単のボックス点数
などについて、競艇初心者でも分かりやすいように解説していく。

二連単で稼ぐには?
競艇の二連単で稼ぐには、「買い目点数を3~6点に絞る」「1点当たり5,000円以内で買う」の2つがポイントだ。
これらのポイントを抑えて、的中率40%以上をキープできれば、プラス収支にすることができるだろう。
買い目点数を3~6点に絞る
二連単の払戻金は、堅いレースだと300円~800円が多く、荒れたレースだと1,000円以上になることもある。
トリガミにならないようにするには、買い目点数を3~6点に絞るのがいいだろう。
具体的には、二連単1着1艇軸-2着3艇流しがおすすめだ。
例えば、1着1号艇、2着を2号艇、3号艇、4号艇と予想したときの買い目は、「1-2」「1-3」「1-4」となる。
1点当たり5,000円以内で買う
オッズは人気の舟券ほど低い数値になるように計算される。
そのため、自分で舟券を買うことによって、その舟券のオッズが下がってしまうのだ。
二連単の売り上げは1レース当たり100万円前後なので、1点当たり1万円以上の舟券を買うとオッズが下がってしまう可能性がある。
オッズが下がると勝つことは出来ないので、二連単の舟券を買うときは1点当たり5,000円以内にとどめておこう。
二連単の1点買いはダメなのか?
結論から言うと、二連単の1点買いはおすすめしない。
二連単1点買いで稼ぐためには、1点当たりの舟券の購入金額を大きくしなければならないからだ。
先ほども説明した通り、二連単の売り上げは1レース当たり100万円前後なので、賭ける金額が大きいとオッズが下がってしまう。
3~6点に分散させて舟券を購入することで、オッズの低下を防ぎ、的中率と回収率を安定させることができるのだ。

二連単の当たる確率
二連単の当たる確率は「3.3%」だ。
まず、競艇は必ず6艇でレースが行われるので、1着になる艇の選び方が6通りある。
2着は、1着になった艇以外の5艇のどれかになるので、2着になる艇の選び方は5通りだ。
よって、二連単の全通りは「6×5」で「30通り」と計算でき、1点当たりの当たる確率は「1/30」で「3.3%」となる。
実際には「枠番の有利不利」や「選手やモーターの強さ」によって、二連単の全ての買い目の当たる確率が「3.3%」になるわけではない。

二連単の最高配当と平均配当
二連単の最高配当は、2016年5月24日の芦屋競艇場第1レースの「579,900円」だ。
1号艇でA1級選手が出走する鉄板レースだったにも関わらず、着順が「6-4-1」という大荒れの結果となったことが原因だ。
長い競艇の歴史の中でも、もう二度と起こらないくらいの奇跡的なレースだったと言えるだろう。
また、二連単の平均配当は「1,900円」で、舟券の種類のなかでも2番目に高い。
平均配当が高いほど稼ぎやすいので、二連単は中級者向けの舟券なのだ。

二連単のボックス点数は何通り?
ボックス買いとは、選んだ複数の艇の組み合わせを全て買う買い方だ。
二連単ボックスで何艇選ぶと何点買いになるのかを表にまとめたぞ。
艇数 | 点数 |
---|---|
2艇 | 2点 |
3艇 | 6点 |
4艇 | 12点 |
5艇 | 20点 |
6艇 | 30点 |
二連単をボックスで買うなら、トリガミになりにくい3艇ボックスがおすすめだ。
ただし、1番人気、2番人気、3番人気の3艇ボックスはトリガミになってしまうことも多い。
二連単3艇ボックスを使うときは、3艇のうち1艇は穴になりそうな艇を入れておくことがポイントだ。

二連単2点と二連複1点を比較
二連単2点と二連複1点の比較とは、例えば、二連単「1-2」「2-1」と二連複「1=2」のどちらが得かという話だ。
このときの二連単の買い方を裏表2点買いと呼んだりもする。
過去のレースを検証した結果、1号艇が舟券に絡む場合は二連複1点買いの方が回収率が高く、それ以外の場合は二連単2点買いの方が回収率が高いことが分かった。
つまり、1号艇を含む場合は二連複1点買い、1号艇を含まない場合は二連単2点買いがお得ということになる。

二連単の予想のポイント
二連単の予想のポイントは、「1着は獲れないけど、2着には入れそうな艇」を見極めることだ。
例えば、出走表を見たときに、
- 6号艇だが、選手やモーターが良い
- 1号艇だが、選手やモーターが悪い
のように「枠番の有利不利」と「選手やモーターの強さ」がかみ合っていない艇が候補になってくる。
また、「どの枠番からでも2着以内に入るのがうまい選手」というのも存在する。
競艇公式サイトの選手データで枠番別の成績を見ることができるので、気になる選手がいたらチェックしてみよう。

二連単の人気の出やすい出目
二連単の人気の出やすい出目のトップ5を下の表にまとめた。
出目 | 割合 | 平均配当 | 回収率 |
---|---|---|---|
1-2 | 18.3% | 480円 | 88% |
1-3 | 14.3% | 609円 | 87% |
1-4 | 10.6% | 748円 | 79% |
2-1 | 7.1% | 1,118円 | 79% |
1-5 | 5.0% | 1,490円 | 75% |
二連単で1番出やすい出目は「1-2」で、割合は「18.3%」となっている。
また、同じ買い目を買い続けたときの回収率を計算したが、100%を超えるものはなかった。
出目買いをしていても勝つことができないので、予想の実力を磨くのがおすすめだ。

二連単の売上とオッズが下がる金額
二連単の1レース当たりの売り上げはだいたい100万円くらいなので、1つの買い目に1万円以上賭けるとオッズが下がってしまう。
例えば、あるレースの二連単全体の売り上げが100万円で、二連単「1-2」の売り上げが30万円だった場合、二連単「1-2」のオッズは「(100万円×0.75)/30万円」で「2.5倍」となる。
ここで、二連単「1-2」を1万円分購入すると、オッズが「(101万円×0.75)/31万円」で「2.4倍」となり、オッズが「0.1」下がってしまう。
人気が高い二連単「1-2」でもオッズが下がるということは、他の二連単を1万円分買うとさらにオッズが下がることになる。
穴狙いの二連単が好きな方は、1点当たりの金額を高額にしないように注意してほしい。

二連単で稼ぐための戦略
二連単で稼ぐための戦略に「全通り買い」「追い上げ」の2つがある。
「全通り買い」「追い上げ」は考え方としては面白いのだが、どちらも稼げる戦略ではないというのが俺の結論だ。
二連単全通りの回収率
2019年3月5日に開催された全144レースで、二連単の全通り買いをした場合の回収率は「47%」となった。
競艇の払い戻し率が「75%」であることを考えると、かなり低い数値だ。
また、全通り買いでプラス収支になったのは144レース中16レースあった。
1つの競艇場でだいたい1レースくらいは全通り買いでプラス収支になるレースがあるということだ。
荒れるレースをピンポイントで選ぶのは相当難しいので、全通りでプラス収支にするのはほぼ不可能と言っていい。
二連単の追い上げは非現実的
「追い上げ」とは、的中するまで賭け金を増やしていく戦略だ。
的中したときの払戻金が、それまで使った舟券代を上回るように賭け金を増やすことで、的中時に絶対にプラス収支になる。
オッズが「2.0」倍の舟券で追い上げを行ったときの舟券代と収支を下の表にまとめた。
回数 | 舟券代 | 総額 | 払戻金 | 収支 |
---|---|---|---|---|
1回目 | 100円 | 100円 | 200円 | +100円 |
2回目 | 200円 | 300円 | 400円 | +100円 |
3回目 | 400円 | 700円 | 800円 | +100円 |
4回目 | 800円 | 1,500円 | 1,600円 | +100円 |
5回目 | 1,600円 | 3,100円 | 3,200円 | +100円 |
6回目 | 3,200円 | 6,300円 | 6,400円 | +100円 |
7回目 | 6,400円 | 12,700円 | 12,800円 | +100円 |
8回目 | 12,800円 | 25,500円 | 25,600円 | +100円 |
どこかで的中すれば、収支が必ずプラス100円になっていることがわかる。
これだけ見ると「絶対に勝てる賭け方」のようにも見えるが、実際はそうではない。
競艇では、1点の買い目に賭ける金額が大きくなりすぎると、オッズが下がってしまうからだ。
二連単は1点当たり1万円を賭けたあたりからオッズが下がり始めるので、7回目までに的中させなければならない。
1点買いの二連単を必ず7回までに的中させるのは相当難しいので、追い上げでプラス収支にするのは現実的ではないだろう。

まとめ
競艇の二連単について、もう一度まとめると、
- 5,000円以内の3~6点買い
- 1着1艇軸-2着3艇流しがおすすめ
- ボックス買いするなら3艇まで
の3つがポイントだ。
二連単は1着を1艇に固定して、2着を3艇予想する3点買いがおすすめだ。
トリガミになりにくく、的中したときに確実にプラス収支にすることができる。
また、ボックス買いが好きな人は、穴を絡めた二連単3艇ボックスを試してみてほしい。

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