投稿日 2018/6/8(更新日 2020/4/29)
級別(ランク)とは、選手の強さをアルファベットと数字で表したものだ。
A1級が最も強く、続いてA2級、B1級、B2級の順番となっている。
出走表を見るときは、まずは級別を確認すると選手のだいたいの強さが分かるぞ。
勝率の意味や仕組みを覚えて、競艇予想に活かしていこう。

A1・A2・B1・B2のボーダー
選手の級別は、
- 定率
- 2連対率・3連対率
- 勝率
- 事故率
- 最低出走回数
の5つの要素によって半年ごとに決められる。
純粋にレースの成績だけで決まるので、実力勝負の世界というわけだな。
定率
定率とは、成績上位の何%がその級別になれるのかを表したものだ。
例えば、A1級の定率は20%なので、成績上位の20%がA1級になるということになる。
級別は他の選手との比較によって決まるということだな。
2連対率・3連対率
出典:https://www.boatrace.jp/
2連対率・3連対率とは、それぞれ2着以内、3着以内に入る確率だ。
例えば、A1級になるには2連対率が30%以上、3連対率が40%以上必要だ。
だいたい3回に1回は2着以内に入るということなので、A1級の選手になるのがいかに難しいかが分かるだろう。
勝率
出典:https://www.boatrace.jp/
勝率とは、着順点を出走回数で割った数値だ。
着順点とは、レースの着順に応じて選手に与えられる得点で、1着は10点、2着は8点、3着は6点…などと決まっている。
勝率が高い選手ほど、良い成績を収めているということだな。
事故率
事故率とは、事故点の合計を出走回数で割った数値だ。
どういう行動に事故点がつくのかを表にまとめた。
行動 | 事故点 |
---|---|
優勝戦でのFL | 30点 |
優勝戦以外でのFL | 20点 |
妨害失格 | 15点 |
選手責任の失格・欠場 | 10点 |
選手責任以外の失格・欠場 | 0点 |
不良航法・待機行動違反 | 2点 |
※F:フライング、L:出遅れ
選手責任の失格には、転覆、落水、沈没、不完走などがある。
事故率が0.70を超えてしまうと、勝率に関わらずB2級になってしまうぞ。
最低出走回数
最低出走回数とは、その級別になるために必要な出走回数だ。
例えば、A1級になるためには、半年で90回以上出走しなければならない。
少ない出走数で高い勝率をキープすることへの対策というわけだな。
級別のボーダーは?
級別のボーダーや条件をまとめた。
級別 | 定率 | 条件 | 事故率 | 最低 出走回数 |
---|---|---|---|---|
A1級 | 20% | 2連対率30%以上 3連対率40%以上 | 0.70以下 | 90回以上 |
A2級 | 20% | 2連対率30%以上 3連対率40%以上 | 0.70以下 | 70回以上 |
B1級 | 50% | 勝率2.00以上 | 0.70以下 | 50回以上 |
B2級 | 10% | A1、A2、B1以外の選手 | なし | なし |
級別は、2連対率・3連対率・事故率・最低出走回数の条件を満たした選手を勝率の高い順番に並べて、定率に従って割り振られる。
他の選手と勝率を比べて決めるので、審査する期ごとに勝率のボーダーは変わってくるぞ。
例えば、2020年前期(2020年1月1日~6月30日)に適用される級別のボーダーは、A1級が6.21、A2級が5.35、B1級が2.00となっていた。
また、次の期の勝率のボーダーは、「ひまひまデータ」というサイトが計算してくれている。
公式サイトではないので過信は禁物だが、良かったら参考にしてみてくれ。

級別の審査期間と実施期間
級別は半年ごとに審査され、更新される。
審査期間と実施期間は下の表の通りだ。
期 | 審査期間 | 実施期間 |
---|---|---|
前期 | 5月1日~10月31日 | 1月1日~6月30日 |
後期 | 11月1日~4月30日 | 7月1日~12月31日 |
例えば、2019年2月23日は、2018年5月1日~10月31日のレース結果を反映した級別が表示されているということだ。

月間稼働日数と平均年収
級別は、選手の月間稼働日数と平均年収に大きく影響する。
級別ごとのだいたいの月間稼働日数と平均年収は下の表の通りだ。
級別 | 月間稼働日数 | 平均年収 |
---|---|---|
A1級 | 15日 | 3,300万円 |
A2級 | 15日 | 1,900万円 |
B1級 | 12日 | 1,100万円 |
B2級 | 8日 | 500万円 |
競艇選手はレースの賞金や完走手当で稼いでいるので、出走回数が多ければ多いほど収入が大きくなる。
また、賞金が高いSG・G1には基本的にはA1級選手しか出走できない。
競艇選手は1つでも級別が上がるように日々レースの練習をしているのだ。

級別審査から考えるレース予想
級別審査の仕組みを知ると、選手気配が読めるようになる。
選手気配とは、その選手がどのくらい気合を入れてレースに臨んでいるかの気持ちのことだ。
「勝負駆け」「高事故率」の2つを解説するので、レース展開の予想に役立てて欲しい。
勝負駆けの選手に注目
勝負駆けとは、選手にとって大切なここ一番の勝負のことだ。
級別の審査期間終了間際に、あと少しで1つ上の級別になれそうな選手は多少無理してでも勝ちにいこうとする。
競艇新聞やアナウンスで「期末の勝負駆け」と紹介されている選手には注目してみよう。
高事故率の選手は買わない
審査期間中の事故率が0.70以上になってしまうと、勝率がどれだけ高くてもB2級になってしまう。
そのため、事故率が高い選手はフライングや出遅れをしないようにスタートが慎重になる。
スタートで勝負できない選手は活躍が期待できないので、舟券も買わないほうがいいだろう。

【競艇の級別(ランク)】まとめ
競艇の級別について、もう一度まとめると、
- 半年に1回更新
- 級別が同じでも勝率は全然違う
- 期末の選手気配に注意
の3つがポイントだ。
級別では選手のだいたいの強さしか知ることができないので、勝率などの他の数値を見ることが重要だ。
また、級別審査期間の終了直前の4月と10月は、勝負に出ている選手と慎重になっている選手を見分けると予想の精度が上がるぞ。

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平均年収のB1級の部分が書き間違えていませんか?
ご指摘ありがとう。
確認したところ、脱字があったので修正したぞ。
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