この記事では「競艇選手の体重は予想に使える?」と気になっている方に向けて、選手の体重を予想に活かす方法をまとめた。
結論から言えば、淡水の競艇場では体重の軽い選手が有利で、海水の競艇場では体重の重い選手が有利だ。
また、汽水の競艇場では、選手の体重差はあまり気にしなくてもいい。
競艇場ごとの水質は、競艇の公式サイトに載っているので、予想するときは参考にしてみてくれ。
体重の影響は、競艇場の水質によって決まるぞ!
ただし、選手の強さを判断するときは、選手の勝率を主な判断材料として使うのがおすすめだ。
選手の体重については、あくまで補助的な判断材料として考えておくのがいいだろう。
例えば、体重が違っても勝率が同じなら、選手の実力は同じくらいだと判断できるぞ。
詳しくは記事で解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてくれ。
選手の実力は、選手の勝率で判断するのが基本だな!
競艇の体重についてのルール
競艇には「最低体重」というルールがある。
これは「選手の体重は最低でも〇kg以上にしなければならない」というルールだ。
現在の最低体重のルールはこのようになっているぞ(2020年11月6日時点)。
- 男子選手:52.0kg
- 女子選手:47.0kg
最低体重のルールは、選手の健康を守るために作られたルールだ。
競艇では、体重が軽いほうが活躍しやすいため、選手が減量をすることがよくある。
しかし、かつては減量のやりすぎで、体調不良になってしまう選手が続出していたそうだ。
そこで、最低体重のルールを作ることで、無理な減量をできないようにしたわけだな。
ここからは、最低体重についてもう少し詳しく解説するぞ!
最低体重より重くても問題なし
出典:https://www.boatrace.jp/
競艇では、選手の体重が最低体重より重くてもペナルティなどの罰則はない。
とはいえ、競艇では体重が軽いほうが活躍しやすいため、一流選手は最低体重に近い体重をキープしていることが多いな。
例えば、「峰竜太」選手は身長が171cmもあるが、体重は52.0kgとなっている。
身長171cmの日本人男性の適正体重は約64.0kgなので、「峰竜太」選手は適正体重よりも12.0kgも減量していることになる。
このことから、レースで勝つための体重調整がどれだけ厳しいかがわかるだろう。
A1級選手の体重は52.0kg~54.0kgが多いな!
最低体重より軽い場合はおもりを付ける
出典:https://www.boatrace.jp/
競艇では、選手の体重が最低体重より軽い場合はおもりを付けなければいけない。
そうしなければ、体重の軽い選手のほうが有利になってしまうからな。
選手がおもりを付けるときは、「オレンジベスト」と呼ばれるベストを着用する。
ベスト自体が0.5kgあり、ポケットに0.5kgずつおもりを足していって、最低体重に合わせる仕組みだ。
「何kgのおもりを付けているのか?」は、直前情報の調整重量に記載されているぞ。
ベストを着ていると、レース感覚が狂うと言う選手もいるな!
2020年11月1日からルールが変更
出典:https://www.boatrace.jp/
2011年11月1日から、男子の最低体重が「51.0kg→52.0kg」に変更された。
これによって、今まで51.0kgで体重調整をしていた選手は、体重を増やすために増量しなければいけなくなったぞ。
しかも、上手く体重を増やせなかった場合は、オレンジベストを着用しなければならない。
どちらにしても、レース感覚が変わってくるので、11月~12月はこれまで通りの活躍ができないかもしれないな。
ルール変更の直後は、調子を崩す選手が出てきそうだぞ!
また、最低体重の増加は、身長の高い選手や年齢の若い選手には追い風だ。
無理な減量をしなくてもよくなったので、体調管理をしやすくなったと言えるだろう。
逆に、身長の低い選手や年齢の高い選手のなかには、増量がきついと感じている選手がいるかもしれないな。
実際に「今村豊」選手は、このルール変更を機に競艇選手を引退しているぞ。
体重管理は、競艇選手にとっては切っても切り離せない問題なのだ!
競艇の体重はレースにどう影響する?
競艇では、選手の体重によって、スピードの出しやすさやターンのしやすさが変わってくる。
選手の体重ごとの特徴をまとめたぞ。
体重 | スピード | ターン |
---|---|---|
軽い | 出しやすい | 流れやすい |
重い | 出しにくい | 流れにくい |
上の表から、体重の軽い選手は、スピードを出しやすい代わりに、ターンが流れやすくなっていることがわかる。
逆に、体重の重い選手は、スピードを出しにくい代わりに、ターンが流れにくくなっているな。
つまり、体重の軽い・重いには、それぞれのメリット・デメリットがあるということだ。
ここからは「体重ごとのメリット・デメリット」と「結局はどちらが活躍しやすいのか?」を解説していこう。
体重の軽い選手のメリット・デメリット
出典:JLC
体重の軽い選手のメリットは、艇のスピードを出しやすいことだ。
艇が水面と接している面積が小さいため、水の抵抗が減って加速しやすいわけだな。
そのため、スタートで先行しやすかったり、バックストレッチで前に出やすかったりするぞ。
しかし、体重の軽い選手には、ターンが安定しにくいというデメリットもある。
水の抵抗が小さいので、ターンが外側に流されやすくなるのだ。
体重の軽い選手は、直線で有利をとりやすいぞ!
体重の重い選手のメリット・デメリット
出典:JLC
体重の重い選手のメリットは、ターンが流れにくいことだ。
艇が水面と接している面積が大きいため、水の抵抗が増えてかかりが良くなるわけだな。
そのため、水面が荒れていても小回りなターンを決めることができるぞ。
しかし、体重の重い選手には、艇のスピードを出しにくいというデメリットもある。
水の抵抗が大きいので、加速しづらくなるのだ。
体重の重い選手は、ターンで有利をとりやすいぞ!
競艇では体重の軽い選手のほうが活躍しやすい
出典:https://www.boatrace.jp/
結局のところ、競艇では体重の軽い選手のほうが活躍しやすい。
スタートで先行できれば、第1ターンマークを先マイして1着をとれるからだ。
また、ターンが少しくらい流れてしまっても、スピードが出せればバックストレッチで逆転できるぞ。
実際に、A1級選手の体重は52.0kg~54.0kgであることが多い。
最低体重の近くまで体重管理をしている選手は、レースに勝つための意識が高い選手と言えるな。
競艇では、体重の軽い選手のほうが活躍しやすいぞ!
競艇の体重は勝率に反映されている
先ほど、競艇では体重の軽い選手のほうが活躍しやすいと解説した。
しかし、「レースを予想するときには体重はあまり気にしなくてもいい」と俺は考えている。
なぜなら、選手の体重は勝率に反映されているからだ。
例えば、選手A・選手B・選手Cのデータが下の表のようになっていたとしよう。
選手名 | 勝率 | 体重 | 調整体重 |
---|---|---|---|
選手A | 7.00 | 50.0kg | +2.0kg |
選手B | 7.00 | 52.0kg | なし |
選手C | 7.00 | 54.0kg | なし |
上の表では、選手Cは選手Bよりも体重が重いが、選手の強さは同じだと考えていいだろう。
選手Cは、体重が重いというハンデを背負っていても、勝率7.00を出せる選手だからだ。
また、選手Aは調整重量のおもりを付けているが、選手Bや選手Cと同じ強さだと考えていいだろう。
選手Aは、おもりを付けるというハンデを背負っていても、勝率7.00を出せる選手だからだ。
選手A・選手B・選手Cは、体重は違っても同じくらいの強さというわけだ!
結局のところ、選手の強さは、体重も含めて勝率に反映されている。
極端な話、体重が60.0kgでも勝率が8.00なら、その選手は強い選手ということになるな。
そのため、選手の強さを判断するときは、勝率を主な判断材料にして、体重は補助的な判断材料として考えるのがおすすめだ。
「この選手は勝率が低いけど、体重が軽いから勝てそう!」というのは、間違った考え方なので注意してくれ。
体重を重視しすぎると、見当違いの予想になってしまうぞ!
競艇の体重を予想に活かす方法
先ほども解説した通り、選手の強さを判断するときは、勝率を主な判断材料にして、体重は補助的な判断材料として考えるのがおすすめだ。
その上で、選手の勝率が同じくらいのときに、体重を予想に活かす方法を伝えるぞ。
- 淡水の競艇場では体重が軽いほうが有利
- 海水の競艇場では体重が重いほうが有利
- 汽水の競艇場では体重差は気にしない
体重を予想に活かすには、競艇場の水質がチェックポイントになる。
水質ごとの特徴を解説するので、ぜひ覚えていってくれ。
淡水の競艇場では体重が軽いほうが有利
まず、淡水の競艇場では体重が軽いほうが有利だ。
淡水は浮力が小さいので、艇が浮きにくく、海水の競艇場よりも水の抵抗が大きくなる。
すると、体重の重い選手は、普段よりもスピードを出しにくくなるのだ。
体重差によるスピード差が大きくなるため、体重の軽い選手が有利になるわけだな。
また、最低体重が軽い女子選手も、淡水の競艇場では活躍しやすいぞ。
桐生、戸田、多摩川、三国、びわこ、住之江、尼崎、芦屋、唐津
海水の競艇場では体重が重いほうが有利
次に、海水の競艇場では体重が重いほうが有利だ。
海水は浮力が大きいので、艇が浮きやすく、淡水の競艇場よりも水の抵抗が小さくなる。
すると、体重の軽い選手は、普段よりもターンが外側に流れやすくなってしまうぞ。
さらに、海水の競艇場では、水面が波や潮の影響で荒れやすい。
そのため、ターンが安定しやすい体重の重い選手のほうが有利になるわけだな。
平和島、常滑、鳴門、丸亀、児島、宮島、徳山、下関、若松、大村
汽水の競艇場では体重差は気にしない
最後に、汽水の競艇場では体重差は気にしなくても大丈夫だ。
汽水とは、淡水と海水が混ざった水質のことだな。
水面の特徴も淡水と海水の中間になるので、体重差による有利・不利は少なくなるぞ。
ただし、汽水の競艇場は、競艇場ごとに塩分濃度が違っている。
同じ汽水でも水面の特徴が違うので、競艇場ごとに特徴を覚えておくのがおすすめだな。
江戸川、浜名湖、蒲郡、津、福岡
競艇場ごとの特徴については、関連記事をチェックしてみてくれ!
【競艇の体重】まとめ
競艇の体重についてまとめると、
- 最低体重は、男子が52.0kg、女子が47.0kg
- 体重が軽いとスピードを出しやすい
- 体重が重いとターンが安定しやすい
- 体重は補助的な判断材料
- 体重が違っても、勝率が同じなら実力は同じ
の5つがポイントだ。
選手の強さを判断するときは、勝率を主な判断材料にして、体重は補助的な判断材料として考えることが重要だな。
その上で、「淡水なら軽い選手」「海水なら重い選手」に注目することで、的中率を上げることができるだろう。
また、2020年11月~12月については、ルール変更で調子を崩す選手が出てきそうだ。
スタート展示や周回展示から、普段通りの走りができているかどうかをチェックしてみてくれ。
選手の勝率が同じくらいのときは、体重も予想材料として使ってみよう!
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コメントへの回答
この記事に投稿されたコメントに回答していく。
なお、全てのコメントに回答するわけではないのでご了承願いたい。
コメントの活用法については「コメントポリシー」にまとめているぞ。
記事内容に誤字がありました
11月6日に「記事内容に誤字があった」というコメントをもらった。
ご指摘ありがとう!
誤字については、すぐに修正させてもらったぞ。
俺もなるべく誤字・脱字のないように記事を書いているが、どうしてもミスをしてしまうことはある。
そのため、このようなコメントをしてくれるのはとても助かっているぞ。
コメント
コメント一覧 (1件)
重いが思いになってますな