この記事では「水質を予想に活かしたい!」という方に向けて、水質ごとの攻略法をまとめた。
競艇場の水面の水質は、淡水・海水・汽水の3つに分類される。
例えば、多摩川競艇場は淡水の競艇場なので、体重の重い選手は活躍しにくい。
逆に、若松競艇場は海水の競艇場なので、体重の重い選手が活躍しやすいぞ。
これ以外にも水質ごとの攻略法を伝えていくので、ぜひ最後まで読んでみてくれ。

淡水・海水・汽水の違いは?
水は、その塩分濃度によって、淡水・海水・汽水の3つに分けられる。
淡水は塩分濃度の低い水、海水は塩分濃度の高い水だな。
また、汽水は塩分濃度が淡水と海水の中間の水だ。
ここからは、淡水・海水・汽水の基本的な性質を簡単に解説していくぞ。

淡水とは?
淡水とは、塩分濃度の低い水のことだ(塩分濃度0.05%以下)。
河川や湖は淡水なので、これらを利用した競艇場の水質は淡水だな。
淡水は海水より密度が小さいので、浮力が小さくなる。
また、淡水は海水よりミネラルの濃度が低いので、硬い水になるぞ。

海水とは?
海水とは、塩分濃度の高い水のことだ(塩分濃度0.35%以上)。
文字通り、海は海水なので、海とつながっている競艇場の水質は海水だな。
海水は淡水より密度が大きいので、浮力が大きくなる。
また、海水は淡水よりミネラルの密度が高いので、軟らかい水になるぞ。

汽水とは?
汽水とは、塩分濃度が淡水と海水の中間の水のことだ(塩分濃度0.05~0.35%)。
河口付近や海とつながっている湖は汽水なので、これらを利用した競艇場の水質は汽水だな。
汽水の浮力や硬さは、淡水と海水の比率によって変わってくる。
淡水の比率が高ければ淡水に近くなり、海水の比率が高ければ海水に近くなるぞ。

競艇場ごとの水質一覧
競艇場の水面の水質は、淡水・海水・汽水の3つに分類される。
全国24カ所の競艇場について、競艇場ごとの水質を一覧にまとめたぞ。
競艇場 | 水質 | 水質を決める要因 |
---|---|---|
桐生競艇場 | 淡水 | 阿佐美沼の淡水を利用している |
戸田競艇場 | 淡水 | 戸田漕艇場の水面を利用している |
江戸川競艇場 | 汽水 | 中川のなかに作られている |
平和島競艇場 | 海水 | 東京湾とつながっている |
多摩川競艇場 | 淡水 | 砂利採取場を利用して造られた |
浜名湖競艇場 | 汽水 | 浜名湖の汽水を利用している |
蒲郡競艇場 | 汽水 | 三河湾と水門でつながっている |
常滑競艇場 | 海水 | 伊勢湾とつながっている |
津競艇場 | 汽水 | プール型の水面に伊勢湾の海水が流れ込む |
三国競艇場 | 淡水 | 人工的に造られたプール型の水面 |
びわこ競艇場 | 淡水 | 琵琶湖の淡水を利用している |
住之江競艇場 | 淡水 | 人工的に造られたプール型の水面 |
尼崎競艇場 | 淡水 | 湿地帯を利用して造られたプール型の水面 |
鳴門競艇場 | 海水 | 瀬戸内海とつながっている |
丸亀競艇場 | 海水 | 瀬戸内海とつながっている |
児島競艇場 | 海水 | 瀬戸内海とつながっている |
宮島競艇場 | 海水 | 瀬戸内海とつながっている |
徳山競艇場 | 海水 | 瀬戸内海とつながっている |
下関競艇場 | 海水 | 瀬戸内海とつながっている |
若松競艇場 | 海水 | 洞海湾とつながっている |
芦屋競艇場 | 淡水 | 人工的に作られたプール型の水面 |
福岡競艇場 | 汽水 | 那珂川と博多湾のぶつかるところにある |
唐津競艇場 | 淡水 | 松浦川の淡水を利用している |
大村競艇場 | 海水 | 大村湾とつながっている |
海水の競艇場は10場、淡水の競艇場は9場、汽水の競艇場は5場ある。
海水と淡水の競艇場の数は同じくらいで、汽水の競艇場は少ないわけだな。
ここからは、競艇場の水質ごとの攻略法を解説していく。
自分のよく行く競艇場の水質を確認して、その攻略法を身に付けていってくれ。

淡水の競艇場の攻略法
淡水の競艇場は、浮力が小さく、水面が硬いという特徴がある。
このことから、淡水の競艇場の攻略法としてこの3つが挙げられるぞ。
淡水の攻略法
- 体重の重い選手が不利
- モーターの乗り心地が重要
- スタートを合わせやすい

淡水の競艇場
桐生、戸田、多摩川、三国、びわこ、住之江、尼崎、芦屋、唐津
体重の重い選手が不利
出典:https://www.boatrace.jp/
まず、淡水の競艇場では、浮力が小さいため、体重の重い選手が活躍しにくい。
これは、体重が重いと水の抵抗が大きくなり、スピードを出しにくくなるからだな。
一方、体重が軽いと艇も浮くようになるので、スピードを出しやすくなるぞ。
選手の体重は、現地のモニターや競艇場の公式サイトの直前情報で確認できる。
同じ勝率の選手がいるときは、淡水の競艇場では体重の重い選手を舟券から外してみてくれ。

モーターの乗り心地が重要
出典:https://www.boatrace.jp/
次に、淡水の競艇場では、モーターの乗り心地(艇の安定感)が重要になってくる。
これは、淡水の水面は硬く、艇が跳ねやすいからだな。
モーターの乗り心地が悪いと、小回りなターンができずに外に流れてしまうのだ。
そのため、周回展示のターンがバタついている艇は、舟券から外すことを考えてみてくれ。
また「乗り心地が悪い」とコメントしている選手も、活躍しにくいと思っておこう。

スタートを合わせやすい
出典:https://www.boatrace.jp/
最後に、淡水の競艇場では、選手がスタートタイミングを合わせやすい。
これは、水面の変化が少なく、毎レース同じ景色を見ながらスタートできるからだな。
予想するときは、スタート隊形が大きく崩れることはないと思っておこう。
また、2回走りの選手の1走目が良いスタートなら、2走目も良いスタートに期待できるぞ。
ただし、風が強かったり風向きが変わったりすると、その限りではないので注意しよう。

海水の競艇場の攻略法
海水の競艇場は、浮力が大きく、水面が軟らかいという特徴がある。
このことから、海水の競艇場の攻略法としてこの3つが挙げられるぞ。
海水の攻略法
- 体重の重い選手が有利
- 選手の実力が重要
- 潮の影響がある

海水の競艇場
平和島、常滑、鳴門、丸亀、児島、宮島、徳山、下関、若松、大村
体重の重い選手が有利
出典:https://www.boatrace.jp/
まず、海水の競艇場では、浮力が大きいため、体重の重い選手が活躍しやすい。
これは、体重の重いと重心が安定して、小回りなターンをしやすくなるからだ。
一方、体重の軽いと重心が不安定になるので、ターンが流れやすくなってしまうぞ。
選手の体重は、現地のモニターや競艇場の公式サイトの直前情報で確認できる。
同じ勝率の選手がいるときは、海水の競艇場では体重の重い選手を狙ってみてくれ。

選手の実力が重要
出典:https://www.boatrace.jp/
次に、海水の競艇場では、選手の実力が重要になってくる。
これは、海水の水面は軟らかく、悪いモーターでもある程度は戦えるからだな。
選手の腕が良ければ、モーターの調整次第でカバーできるようになるのだ。
そのため、モーター2連率が低くても、選手の勝率が高ければ、舟券に絡めていこう。
また、難水面の競艇場では、地元選手が水面に慣れていて活躍しやすいぞ。

潮の影響がある
出典:気象庁
最後に、海水の競艇場では、淡水の競艇場と違って潮の影響がある。
潮の満ち引きによって水面の高さが変わり、時間帯によって狙い目が変わってくるぞ。
具体的には、満潮や追い潮なら1・2コース、干潮や向かい潮なら3・4コースが狙い目だな。
また、時間帯によって景色が変わるので、選手はスタートタイミングを合わせにくい。
2回走りの選手の1走目が良いスタートでも、2走目も良いスタートとは限らないので注意しよう。

汽水の競艇場の攻略法
汽水の競艇場は、競艇場ごとに水面の特徴が違っている。
これは、一口に汽水と言っても、競艇場ごとに水面の造られ方が違うからだ。
例えば、江戸川競艇場は、中川に造られているため潮の影響が大きい。
さらに、風の影響も大きいため、選手にとって走りにくい難水面になるぞ。
逆に、蒲郡競艇場は、水面と海の間に水門があるため潮の影響は小さい。
塩分濃度も低いため、ほとんど淡水と言ってもいい水面となっているのだ。

このように、汽水の競艇場は、競艇場ごとに水面の特徴が違っている。
当然、攻略法も競艇場ごとに違うため「汽水だから〇〇」といったセオリーはないぞ。
そのため、予想するときは、その場のことを一から勉強するのがおすすめだ。
特に、江戸川競艇場と福岡競艇場は、汽水のなかでも予想が難しい競艇場となっている。
予想に慣れていない初心者のうちは、この2場は避けておくのがいいかもしれないな。

汽水の競艇場
江戸川、浜名湖、蒲郡、津、福岡
競艇の水質を活かした稼ぎ方
競艇の水質ごとの特徴がわかれば、それを利用して稼げるようになる。
まず、初心者は、淡水の競艇場で予想の勉強をしてみてくれ。
予想材料が少ないので、選手やモーターを中心に予想ができるぞ。
次に、予想に慣れてきたら、海水や汽水の競艇場で高配当を狙っていこう。
予想材料が多いので、他の競艇ファンが気付いていない買い目を狙いやすいぞ。

初心者は淡水の競艇場を狙おう
出典:https://www.boatrace.jp/
予想に慣れていない初心者は、淡水の競艇場を狙うのがおすすめだ。
淡水の競艇場は水面状況が変わりにくく、海水の競艇場より予想材料が少なくなる。
選手とモーターを中心に予想できるので、初心者でも予想しやすいぞ。
特に、多摩川競艇場は「日本一の静水面」と言われるほど、穏やかな水面だな。
初めて競艇をするなら、まずは多摩川競艇場で予想の基本を勉強してみよう。

玄人は海水や汽水の競艇場を狙おう
出典:江戸川競艇場の公式サイト
予想に慣れている玄人は、海水や汽水の競艇場を狙うのがおすすめだ。
海水や汽水の競艇場は潮の影響があるので、淡水の競艇場よりも予想材料が多くなる。
予想が難しい分だけ高配当を狙いやすくなるので、玄人なら稼ぎやすいぞ。
特に、江戸川・福岡・若松の3場は、水面状況が変わりやすい競艇場だ。
慣れてくると高配当を的中できるようになるため、よかったらチャレンジしてみてくれ。

同じ水質の競艇場を練習しよう
自分がよく行く競艇場が休みのときは、同じ水質の競艇場の舟券を買うのがおすすめだ。
これは、毎回違う水質の競艇場を予想していては、慣れることができないからだな。
例えば、多摩川競艇場と江戸川競艇場では、予想のコツが全く違っているぞ。
そのため、この2場を交互に予想していても、自力予想は一向に上達しないだろう。
自力予想を上達させるための近道は、同じ予想のコツを使って舟券を買い続けることなのだ。

【競艇の淡水・海水・汽水の違い】まとめ
淡水の競艇場と海水の競艇場について、攻略法をもう一度伝えるぞ。
淡水の攻略法
- 体重の重い選手が不利
- モーターの乗り心地が重要
- スタートを合わせやすい
海水の攻略法
- 体重の重い選手が有利
- 選手の実力が重要
- 潮の影響に注意
また、汽水については、競艇場ごとの攻略法を覚えることが重要だったな。
このように、淡水・海水・汽水がわかれば、その競艇場のだいたいの特徴がわかる。
しかし、狙い目に影響を与えているのは、水面の水質だけではない。
例えば、コースの作りやレースが行われる時間帯でも、狙い目は変わってくるぞ。
予想の精度をさらに高めるためには、競艇場ごとの特徴を個別に押さえることが重要だ。
よかったら、関連記事から自分がよく行く競艇場の攻略法を学んでみてくれ。

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