複勝とは、2着以内に入る艇を当てる舟券の買い方で、正式名称は「複勝式」という。
競艇は6艇でレースが行われるので、的中率は単純計算で1/3ということになる。
7種類の舟券の中で最も払戻金が低く、オッズも変動しやすいので大きく勝つのには向いていない。
この記事では、
- 複勝で稼ぐ方法
- 全通りや裏複勝の検証
- 複勝のオッズの見方
- 複勝を買う方法
について、競艇初心者でも分かりやすいように解説していく。
複勝は、競艇を始めたばかりの初心者におすすめの舟券だ!
複勝で稼ぐには?
複勝で稼ぐには、
- 1号艇以外を買う
- 買い目は1点のみ
- 1,000円以内で買う
の3つがポイントだ。
これらのポイントを抑えて、的中率80%以上をキープできれば、プラス収支にすることができるだろう。
1号艇以外を買う
競艇は1号艇の1着率が50%を超えているので、複勝の人気も1号艇に集まりやすい。
人気が高いほどオッズは低くなるので、1号艇の複勝オッズは「1.0」になってしまうことが多い。
オッズ「1.0」だと、的中しても賭けた金額が返ってくるだけだ。
的中してもプラス収支にならず、不的中だったときのリスクしかないので、1号艇の複勝は買わないほうがいいだろう。
買い目は1点のみ
複勝のオッズは1号艇以外でも100円~200円のことが多い。
舟券を複数通り買ってしまうと、的中してもマイナス収支になってしまう。
的中したときにしっかりとプラス収支にするために、買い目は1点に絞るようにするのだ。
1,000円以内で買う
オッズは人気の艇ほど低い数値になるように計算される。
そのため、自分で舟券を買うことによって、その舟券のオッズが下がってしまうのだ。
複勝は他の舟券よりも売り上げが少ないので、オッズが変動しやすい。
買う前のオッズを変動させないためにも、複勝の舟券を買うときは1,000円以内にとどめておこう。
3つのポイントを抑えれば、複勝でも稼ぐことができるぞ!
全通り買い・裏複勝・コロガシは稼げる?
複勝で稼ぐための戦略に「全通り買い」「裏複勝」「コロガシ」の3つがある。
考え方としては面白いのだが、どれも稼げる戦略ではないというのが俺の結論だ。
1号艇の1着率が最も低い戸田競艇場の一般戦の結果を参考にして、回収率を計算した結果を紹介する。
全通り買いの回収率
全通り買いを約50レースで検証した結果、的中率は100%、回収率は約80%となった。
舟券の売り上げの一部は競艇場の取り分になるので、全通り買いでプラス収支になることはない。
的中率は100%だが、やればやるほどお金は減っていくぞ。
裏複勝の回収率
裏複勝とは、1号艇を除いた2号艇~6号艇の複勝を毎レース買う戦略だ。
全通り買いと同じように約50レースで検証してみたところ、的中率は約91%、回収率は約82%となった。
少しだけ回収率はマシになったが、やはりマイナス収支である。
複勝のコロガシは儲かる?
コロガシとは、的中したときの払戻金を次のレースの舟券に全て賭ける戦略だ。
雪だるまを転がして大きくしていく様子から名前が付けられた。
複勝の平均配当は200円くらいなので、的中させるたびに払戻金は「200円→400円→800円→…」のように増えていく。
しかし、先ほども説明した通り、複勝は1,000円以上の舟券を買うとオッズが下がってしまう。
数千円稼ぐことはできるかもしれないが、1万円以上稼ぐのは難しいだろう。
全通り買い、裏複勝、コロガシでは稼ぐことはできないぞ!
複勝のオッズの見方
複勝のオッズは「〇〇-〇〇」と幅を持って表示されている。
これは、的中した上位2着の組み合わせによってオッズが変化するからだ。
詳しい計算は後ほど解説するが、レース結果が荒れたときに高いオッズが適用され、レース結果が人気通りのときに低いオッズが適用されると覚えておこう。
最高配当と平均配当
複勝の最高配当は、俺の知る限りでは2002年8月22日の児島競艇場6レースの「249,810円」だ。
2号艇に約600万円の舟券を買った人がいたらしく、他の艇の複勝オッズが跳ね上がった。
仮に2号艇が的中していたとしてもオッズは「1.0」だっただろうから、なぜそんな高額を賭けたのかの真相は闇の中だ。
また、複勝の平均配当は「200円」だ。
堅いレースだと払戻金は100円~200円で、かなり荒れたとしても1,000円以上になることはほとんどない。
オッズ「0.0」とは?
複勝のオッズで「0.0」倍と表示されているときは、その艇の複勝を誰も買っていないことを意味する。
舟券を100円買うだけでかなり高いオッズがつくので、試しに買ってみるのはありだろう。
もし自分しか買っていないのであれば、オッズが50倍以上になることもあるのだ。
複勝のオッズの目安は、2つの数字の間くらいだと思っておけば問題ないぞ!
複勝のオッズの計算方法
複勝のオッズは「払戻金/的中した舟券の売り上げ」で計算される。
払戻金は、舟券の売り上げから競艇場の取り分を引いたお金のことだ。
的中した舟券それぞれに対して「(不的中舟券の売り上げ/2)+(的中舟券の売り上げ))×0.75」で計算される。
具体的なレースの売り上げから、実際に複勝のオッズを計算してみよう。
あるレースの売り上げ
例えば、あるレースの各艇の複勝の売り上げが下の表のようだったとしよう。
艇番 | 売り上げ |
---|---|
1号艇 | 5,000円 |
2号艇 | 3,000円 |
3号艇 | 1,000円 |
4号艇 | 500円 |
5号艇 | 300円 |
6号艇 | 200円 |
このときの複勝全体の売り上げは「5,000円+3,000円+1,000円+500円+300円+200円」で「10,000円」となる。
上位2着が1号艇と2号艇だった場合
1号艇と2号艇の複勝が的中となるので、不的中舟券の売り上げ「2,000円」を1号艇と2号艇の払戻金に配分する。
1号艇の払戻金は「(1,000円+5,000円)×0.75」で「4,500円」となり、オッズは「4,500円/5,000円」で「0.9」となる。
オッズは「1.0」以下にならないので、1号艇のオッズは「1.0」ということだ。
2号艇の払戻金は「(1,000円+3,000円)×0.75」で「3,000円」となり、オッズは「3,000円/3,000円」で「1.0」となる。
結果として、1号艇と2号艇のオッズはどちらも「1.0」ということになった。
上位2着が2号艇と6号艇だった場合
2号艇と6号艇の複勝が的中となるので、不的中舟券の売り上げ「6,800円」を2号艇と6号艇の払戻金に配分する。
2号艇の払戻金は「(3,400円+3,000円)×0.75」で「4,800円」となり、オッズは「4,800円/3,000円」で「1.6」となる。
6号艇の払戻金は「(3,400円+200円)×0.75」で「2,700円」となり、オッズは「2,700円/200円」で「13.5」となる。
同じように2号艇の複勝が的中した場合でも、もう片方の艇によってオッズが変わることがわかるだろう。
堅いレースだと、せっかく的中してもオッズが低くなってしまうのだ!
複勝はマークシートで買えない?
複勝を競艇場で買うためには、専用の窓口に行かなければいけない。
ほとんどの競艇場で専用窓口は1つしかないうえに、かなり分かりにくい場所にある。
迷ったら係員さんに聞くのが早いだろう。
マークシートの書き方
複勝のマークシートは「式別」「レース」「番号」「金額」「単位」の5か所をマークしよう。
番号は、2着に入りそうな艇をマークするだけなので簡単だ。
初心者は単位のマークを忘れがちなので、マーク忘れのないように注意してみてくれ。
ネットなら簡単に買える
ネットで舟券を購入できる「テレボート」なら、複勝も他の舟券と同じように買うことができる。
複勝のタブをクリックして、「艇番選択」「購入金額」を入力したのちに「ベットリストに追加」を押す。
最後に「投票入力完了」のボタンを押せば舟券の購入が完了するぞ。
競艇初心者は、係員さんに専用窓口の場所を聞いてみるのがおすすめだ!
まとめ
競艇の複勝について、もう一度まとめると、
- 1号艇の複勝は買わない
- 1,000円以内の1点買い
- 競艇場で買うときは専用窓口
の3つがポイントだ。
複勝は売り上げが少ないので、高い金額を賭けるとオッズが下がってしまう。
そのため、初心者が舟券の買い方やオッズの仕組みを理解するのに便利だが、本格的に競艇で勝つのには向いていない。
競艇で稼ぐなら、売り上げが大きく、高い金額を賭けてもオッズが変動しにくい三連単が一番だ。
複勝は初心者向けの舟券ということだな!
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