この記事では「競艇の決まり手ってなに?」という方に向けて、競艇の決まり手の意味や予想に活かす方法をまとめた。
競艇の決まり手とは、「1着をとった艇がどのような勝ち方をしたのか?」を表した言葉だ。
例えば、1コースの艇が第1ターンマークを先マイして、そのまま1着をとったときの決まり手は「逃げ」となるぞ。
一方、4コースの艇が第1ターンマークで他の艇を外側から抜いて、そのまま1着をとったときの決まり手は「まくり」となる。
決まり手は全部で6種類あるぞ!
競艇では、決まり手ごとの意味や特徴を知ることで、予想に活かせるようになる。
なぜなら、「逃げが得意な選手」や「逃げが決まりやすいモーター」が存在するからだ。
この記事では、決まり手ごとに「選手とモーターのどこに注目すればよいのか?」を解説していく。
決まり手の意味を知るだけでなく、予想のコツも覚えて、競艇の稼ぎに役立ててみてくれ。
決まり手を予想に活かして、競艇勝ち組を目指そう!
競艇の決まり手とは?
競艇の決まり手とは、「1着をとった艇がどのような勝ち方をしたのか?」を表した言葉だ。
例えば、1コースの艇が第1ターンマークを先マイして、そのまま1着をとったときの決まり手は「逃げ」となるぞ。
決まり手は、この「逃げ」以外にも「差し」「まくり」「まくり差し」「抜き」「恵まれ」の5つがある。
つまり、決まり手は全部で6種類ということだな。
決まり手は、1着をとった艇の勝ち方のことだ!
競艇では、1周目の第1ターンマークで1着が決まることが多い。
なぜなら、はじめに先頭に出ることができれば、その後はコースの内側を走っているだけで1着を維持しやすいからだ。
そのため、決まり手も「1着をとった艇が第1ターンマークでどのような戦略をとったか?」を表していることが多い。
具体的には、「逃げ」「差し」「まくり」「まくり差し」は第1ターンマークで勝負が決まったときの決まり手、「抜き」「恵まれ」はそれ以外のタイミングで勝負が決まったときの決まり手となっているぞ。
競艇でよく出る決まり手は、「逃げ」「差し」「まくり」「まくり差し」の4つだ!
決まり手は全部で6種類
先ほども解説した通り、競艇の決まり手は全部で6種類ある。
決まり手ごとの意味をまとめたぞ。
- 【逃げ】最も内側のコースの艇が先マイして1着
- 【差し】他の艇を小回りなターンで内側から抜かして1着
- 【まくり】他の艇をスピードターンで外側から抜かして1着
- 【まくり差し】まくったあとで差して1着
- 【抜き】1周目の第1ターンマーク以外で着順が入れ替わって1着
- 【恵まれ】先頭を走っていた艇が欠場や失格になって繰り上がりで1着
※先マイとは・・・他の艇よりも先にターンマークをまわること。
それぞれの決まり手については、この記事の中盤で詳しく解説する。
イラストや写真と合わせて解説するので、「文章だけではイメージできない」という方も安心して読み進めていってくれ。
決まり手はコースごとに出やすさが違う
決まり手はコースごとに出やすさが違う。
例えば、2コースの艇が1着をとるときは差しが多いし、4コースの艇が1着をとるときはまくりが多い。
全国平均のコース別の決まり手をまとめたので、チェックしてみよう。
コースごとに数値が大きい部分は赤太字にしているぞ。
逃げ | 差し | まくり | まくり差し | 抜き | 恵まれ | |
---|---|---|---|---|---|---|
1コース | 95.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 4.8% | 0.2% |
2コース | 0.0% | 65.8% | 23.8% | 0.0% | 8.8% | 1.6% |
3コース | 0.0% | 12.3% | 37.8% | 37.6% | 11.2% | 1.1% |
4コース | 0.0% | 20.0% | 43.0% | 26.3% | 9.1% | 1.6% |
5コース | 0.0% | 7.1% | 22.2% | 57.4% | 11.2% | 2.1% |
6コース | 0.0% | 12.4% | 24.4% | 46.3% | 14.1% | 2.8% |
データ:艇国データバンク
集計期間:2019年6月1日~2020年5月31日
上の表から、コースごとの決まり手の傾向をまとめると、
- 1コースの艇はほとんど逃げで勝つ
- 2コースの艇は差しで勝ちやすい
- 3コースの艇はまくりとまくり差しが半々
- 4コースの艇はまくりで勝ちやすい
- 5コースの艇はまくり差しで勝ちやすい
- 6コースの艇はまくり差しで勝ちやすい
といったところだな。
この傾向を知っておくことで、レース予想に役立てることができる。
例えば、差しが得意な選手は、4コースよりも2コースのほうが活躍が期待できる。
また、モーター性能によっても、差しやすさやまくりやすさが変わってくるぞ。
どのコースで、どの決まり手が出やすいのかを覚えておこう!
ここまでは、決まり手の基礎知識を解説してきた。
ここからは、一つ一つの決まり手について、意味と予想のコツを解説していくぞ。
競艇の逃げとは?
競艇の逃げとは、1周目の第1ターンマークで、最も内側の艇が先マイして1着をとったときの決まり手だ。
実際のレースでは、最も内側の艇は1コースの艇だけなので、逃げは1コースだけの決まり手になるな。
また、競艇では、1コースの艇が先マイすると他の艇は追い抜くのが難しい。
そのため、逃げを決めるためにはスタートで遅れないことが重要になってくるぞ。
逃げは、競艇で最も出やすい王道の決まり手だな!
逃げは1コースだけの決まり手
競艇では、逃げで1着をとるのは1コースだけとなっている。
実際に、コース別の逃げの出現率を見てみよう。
コース | 逃げ |
---|---|
1コース | 95.0% |
2コース | 0.0% |
3コース | 0.0% |
4コース | 0.0% |
5コース | 0.0% |
6コース | 0.0% |
データ:艇国データバンク
集計期間:2019年6月1日~2020年5月31日
上の表から、1コース以外では、逃げの出現率が0.0%となっていることがわかる。
これは、逃げの意味を考えれば当たり前のことだな。
ここからは、逃げを決めやすい選手やモーターについて解説していく。
解説する特徴に1コースの艇が当てはまったときは、逃げて1着をとる可能性が高いので積極的に狙っていこう。
逃げは1コース専用の決まり手だ!
逃げを決めるには選手のスタートが重要
出典:https://www.boatrace.jp/
競艇で逃げを決めるには、選手のスタートが重要だ。
1コースは最も内側のコースなので、スタートを決めて第1ターンマークを先マイできれば、簡単に1着をとることができる。
しかし、スタートで遅れてしまうと、外側の艇に寄せられて窮屈なターンを強いられてしまうぞ。
また、スタートの遅れを取り戻すために加速しすぎると、第1ターンマークでターンがふくらんで差されてしまうこともある。
選手の平均STや今節STが早いかどうかや、フライング持ちかどうかをチェックして、本番のレースでのSTを予想しよう。
スタートさえ遅れなければ、1コースの艇は高確率で逃げられるぞ!
逃げを決めるにはモーターの出足が重要
出典:下関競艇場の公式サイト
競艇で逃げを決めるには、モーターの出足が重要だ。
モーターの出足が良ければ、助走距離の短い1コースでも上手くスタートできるようになる。
さらに、ターンで大きく失速した後でも、スムーズに加速しやすいので抜かされにくくなるぞ。
スタート展示のスリット前(スタートライン前)で、前に出ていく艇は出足が良いと判断できる。
また、選手コメントで「出足が良い」「回ったあとが良い」とコメントしている選手にも注目だな。
モーター気配の見極め方は、関連記事に詳しくまとめているぞ!
※出足とは・・・ エンジンがかかってからの初速。車で例えるならファーストギア。
逃げを実際のレースの写真でチェック
競艇の逃げを実際のレースの写真で見てみよう。
今回チェックするのは、2020年8月26日の下関第3Rだ。
出典:下関競艇場の公式サイト
まずはスタートだが、4号艇と6号艇が少し遅れているものの、それ以外はほぼ横並びのスタートとなっている。
このまま行けば、1号艇は第1ターンマークで先マイできそうだな。
出典:下関競艇場の公式サイト
第1ターンマークでは1号艇が先マイ!
2号艇が差しを狙い、3号艇がまくりを狙っているが……。
出典:下関競艇場の公式サイト
結局、2号艇も3号艇も届かずに、1号艇の逃げが決まった。
この後は、1号艇が先頭を維持したまま、「1-3-2」という決着になったぞ。
横並びのスタートなら、ターンでミスをしない限りは1号艇の1着が堅いな!
競艇の差しとは?
競艇の差しとは、1周目の第1ターンマークで、他の艇を小回りなターンで内側から抜かして1着をとったときの決まり手だ。
実際のレースでは、2コースの艇が1着をとるときに出やすいな。
差しを決めるためには、コースの隙間を突く技術や引き波を超えるモーターパワーが必要だ。
そのため、選手のターンの腕やモーターの出足が重要になってくるぞ。
差しは、コースの隙間を突く技術的な決まり手だな!
※引き波とは・・・艇が走った後に残る波。
差しを決めやすいのは2コース
競艇で差しを決めやすいのは2コースだ。
実際に、コース別の差しの出現率を見てみよう。
コース | 差し |
---|---|
1コース | 0.0% |
2コース | 65.8% |
3コース | 12.3% |
4コース | 20.0% |
5コース | 7.1% |
6コース | 12.4% |
データ:艇国データバンク
集計期間:2019年6月1日~2020年5月31日
上の表から、2コースが1着をとるときは、半分以上のレースで差しを決めていることがわかる。
2コースの艇が差しで1着をとるのは、1コースの艇を内側から抜くというレース展開だな。
ここからは、差しを決めやすい選手やモーターについて解説していく。
解説する特徴に2コースの艇が当てはまったときは、差して1着をとる可能性が高いので積極的に狙っていこう。
差しは、2コースの艇が決めやすいぞ!
差しを決めるには選手のターンの腕が重要
出典:下関競艇場の公式サイト
競艇で差しを決めるには、選手のターンの腕が重要だ。
第1ターンマークと他の艇の隙間を突かなければいけないので、艇の操縦が下手な選手では差しは決められない。
逆に、小回りなターンをできる選手なら、わずかな隙間でも差しを決められるぞ。
選手のターンの腕は出走表には載っていないので、周回展示のときに目視でチェックしなければならない。
艇が暴れずに、綺麗なターンをできている選手は差しに期待できるぞ。
周回展示を見るのは初心者には難しいが、少しずつ慣れていってくれ!
差しを決めるにはモーターの出足が重要
出典:下関競艇場の公式サイト
競艇で差しを決めるには、モーターの出足が重要だ。
差しを決めるためには、先マイした艇の引き波を超えなければならない。
このとき、モーターの出足が弱いと、引き波を超えられずに大きく失速してしまうぞ。
スタート展示のスリット前(スタートライン前)で、前に出ていく艇は出足が良いと判断できる。
また、選手コメントで「出足が良い」「回ったあとが良い」とコメントしている選手にも注目だな。
出足が良いと、ターンで大きく失速した後でも加速しやすいのだ!
差しを実際のレースの写真でチェック
競艇の差しを実際のレースの写真で見てみよう。
今回チェックするのは、2020年8月25日の下関第3Rだ。
出典:下関競艇場の公式サイト
まずはスタートだが、どの艇も遅れることなく、ほとんど横並びのスタートとなっている。
このまま行けば、1号艇が第1ターンマークを先マイし、そのまま逃げて1着をとりそうだ。
出典:下関競艇場の公式サイト
予想通り、第1ターンマークでは1号艇が先マイ。
しかし、1号艇はスピードを出し過ぎたのか、ターンが少しふくらんでしまって……。
出典:下関競艇場の公式サイト
2号艇が第1ターンマークと1号艇の隙間を突いて、上手く差しを決めた!
この後は、2号艇が先頭を維持したまま、「2-1-6」という決着になったぞ。
1号艇がターンでミスをしたときに、2号艇に差すチャンスが生まれるのだ!
競艇のまくりとは?
競艇のまくりとは、1周目の第1ターンマークで、他の艇をスピードターンで外側から抜かして1着をとったときの決まり手だ。
実際のレースでは、3コース~4コースの艇が1着をとるときに出やすいな。
まくりを決めるためには、他の艇よりも早いスタートを決めて、第1ターンマークでスピードターンを決めなければならない。
そのため、選手のスタートタイミングやモーターの伸び足が重要になってくるぞ。
まくりは、スピードターンで一気に勝負する豪快な決まり手だな!
まくりを決めやすいのは3コースと4コース
競艇でまくりを決めやすいのは3コースと4コースだ。
実際に、コース別のまくりの出現率を見てみよう。
コース | まくり |
---|---|
1コース | 0.0% |
2コース | 23.8% |
3コース | 37.8% |
4コース | 43.0% |
5コース | 22.2% |
6コース | 24.4% |
データ:艇国データバンク
集計期間:2019年6月1日~2020年5月31日
上の表から、3コース~4コースの艇が1着をとるときは、約4割のレースでまくりを決めていることがわかる。
3コースの艇がまくりで1着をとるのは、1コース~2コースの艇を外側から抜くというレース展開だな。
また、4コースの艇がまくりで1着をとるのは、1コース~3コースの艇を外側から抜くというレース展開になる。
ここからは、まくりを決めやすい選手やモーターについて解説していく。
解説する特徴に3コース~4コースの艇が当てはまったときは、まくって1着をとる可能性が高いので積極的に狙っていこう。
まくりは、3コース~4コースの艇が決めやすいぞ!
まくりを決めるには選手のスタートが重要
出典:https://www.boatrace.jp/
競艇でまくりを決めるには、選手のスタートが重要だ。
スタートで内側の艇よりも前に出ることができれば、スタート後に内側に寄っていって「締めまくり(絞りまくり)」を決めることができる。
これは、まくりを狙う艇のスタートが早いときだけでなく、まくりを狙う艇の内側の艇のスタートが遅いときでも成り立つ。
特に、1コース~3コースの艇のスタートが遅れた状態(内へこみの状態)では、4コースの艇がまくりを決めやすいぞ。
6名の選手の平均STや今節STを見比べて、スタート隊形がどのようになるのかを予想しよう。
内側の艇のスタートが遅れたときは、まくりのチャンスだな!
まくりを決めるにはモーターの伸び足が重要
出典:https://www.boatrace.jp/
競艇でまくりを決めるには、モーターの伸び足が重要だ。
伸び足が良ければ、スタート後に内側の艇よりも前に出やすいので「締めまくり」を決めやすくなる。
しかし、伸び足が悪いと、スタート後に内側の艇に伸び返されて、内側に寄っていくことができなくなってしまうのだ。
また、伸び足が良ければ、大外から全速ターンで「ハコまくり」を決めることもできる。
伸び足は展示タイムに反映されるので、直前情報をチェックするようにしよう。
伸び足が良いと、スタート後にスピードを出しやすいのだ!
※伸び足とは・・・加速しきった後の最高速。車で例えるならトップギア。
まくりを実際のレースの写真でチェック
競艇のまくりを実際のレースの写真で見てみよう。
今回チェックするのは、2020年8月25日の下関第11Rだ。
出典:下関競艇場の公式サイト
まずはスタートだが、4号艇~6号艇が少し前に出ていて、1号艇~3号艇は少し遅れているな。
このように、1コース~3コースの艇のスタートが遅れた状態は「内へこみ」と呼ばれているぞ。
出典:下関競艇場の公式サイト
スタート後に、4号艇が勝負を仕掛けた!
一気に加速して、艇を内側に寄せていっているぞ。
出典:下関競艇場の公式サイト
第1ターンマーク直前で、4号艇は1号艇の前に出た!
このまま上手くまわることができれば、1着をとれそうだな。
出典:下関競艇場の公式サイト
第1ターンマークでは、4号艇が全速ターンをしているな。
差しと違って、まくりはスピードが落ちにくいので、ターン後も先頭を維持しやすいぞ。
出典:下関競艇場の公式サイト
この後は、4号艇が先頭を維持したまま、「4-5-6」という決着になった。
4号艇が締めまくりをしたことで、1号艇~3号艇は進路を防がれてしまい、5号艇と6号艇が舟券に絡む結果となったな。
内側の艇のスタートが遅れたときに、まくりのチャンスは生まれやすいぞ!
競艇のまくり差しとは?
競艇のまくり差しとは、1周目の第1ターンマークで、まくったあとで差して1着をとったときの決まり手だ。
実際のレースでは、3コース、5コース、6コースの艇が1着をとるときに出やすいな。
まくり差しを決めるためには、まくるためのスタートやスピードと、差すための技術や判断力が必要だ。
そのため、選手の総合的な能力やモーターの総合的な性能が求められるぞ。
まくり差しは、最も高度で難しい決まり手だな!
まくり差しを決めやすいのは3コース、5コース、6コース
競艇でまくり差しを決めやすいのは、3コース、5コース、6コースだ。
実際に、コース別のまくり差しの出現率を見てみよう。
コース | まくり差し |
---|---|
1コース | 0.0% |
2コース | 0.0% |
3コース | 37.6% |
4コース | 26.3% |
5コース | 57.4% |
6コース | 46.3% |
データ:艇国データバンク
集計期間:2019年6月1日~2020年5月31日
上の表から、3コースの艇が1着をとるときは、約4割のレースでまくり差しを決めていることがわかる。
3コースの艇がまくり差しで1着をとるのは、2コースの艇をまくったあと、1コースの艇を差すというレース展開だな。
また、5コース~6コースの艇が1着をとるときは、約5割のレースでまくり差しを決めている。
5コース~6コースについては、どこまでまくって、どこから差すのかはレースによって変わってくるぞ。
まくり差しは、3コース、5コース、6コースの艇が決めやすい!
まくり差しを決めるには選手の総合的な能力が必要
出典:https://www.boatrace.jp/
まくり差しを決めるには、選手の総合的な能力が必要だ。
この記事では、まくりにはスタート力が重要で、差しにはターン力が重要だと解説してきた。
まくり差しは、まくったあとに差さなければいけないので、この2つの能力のどちらも重要となってくるぞ。
勝率、2連率、平均ST、今節成績を全てチェックして、選手の能力を判断しよう。
特に、今節成績には、その節の調子が出やすいので要チェックだ。
まくり差しを決められるのは一流選手だけだな!
まくり差しを決めるにはモーターの総合的な性能が必要
出典:https://www.boatrace.jp/
まくり差しを決めるには、モーターの総合的な性能が必要だ。
この記事では、まくりには伸び足が重要で、差しには出足が重要だと解説してきた。
選手の能力と同じように、モーターについてもこの2つの性能がどちらも重要となってくるぞ。
モーター2連率、展示タイム、スタート展示を全てチェックして、モーターの良し悪しを判断しよう。
2連率については、40%以上なら良い、40%~30%は普通、30%未満は悪いというのが基本だな。
ただし、モーター交換直後の2ヵ月~3ヵ月は2連率が信用できないぞ!
まくり差しを実際のレースの写真でチェック
競艇のまくり差しを実際のレースの写真で見てみよう。
今回チェックするのは、2020年8月25日の津第1Rだ。
出典:津競艇場の公式サイト
まずはスタートだが、3号艇、5号艇、6号艇が前に出ていて、1号艇、2号艇、4号艇が少し遅れているな。
3号艇としては、まくりを狙っていきたいところだろう。
出典:津競艇場の公式サイト
第1ターンマークでは、予想通り、3号艇がまくりを狙いにいった!
5号艇も、2号艇と4号艇をまくれる位置に入っているぞ。
出典:津競艇場の公式サイト
1号艇と3号艇は、ターンで競り合った結果、ターンが流れてしまっている。
その隙を突いて、5号艇がまくり差し!
出典:津競艇場の公式サイト
この後は、5号艇が先頭を維持したまま、「5-1-4」という決着になった。
今回のレースのように、レース展開が向いていれば、5コースの艇がまくり差しを決めて1着をとることができるな。
5コース~6コースの艇が1着をとるのは、レース展開が向いていないと難しいのだ!
競艇の抜きとは?
競艇の抜きとは、1周目の第1ターンマーク以外で着順が入れ替わって1着をとったときの決まり手だ。
1周目の第1ターンマーク以外なら、直線で抜いてもターンで抜いても、決まり手は抜きになるぞ。
ただし、競艇のレースは1周目の第1ターンマークで決まることが多いので、抜きでレースが決まることはあまりない。
抜きの1着を予想するのは難しいので、基本的には考えなくてもいいだろう。
競艇予想の肝は、1周目の第1ターンマークでの攻防だ!
ただし、レース結果を見たときに、抜きで1着をとっている選手がいたら注意してくれ。
1周目の第1ターンマーク以外で逆転できるということは、モーターの性能がかなり高い可能性がある。
レースのリプレイをチェックして、「どうして抜きが決まったのか?」を確認しよう。
レース結果や決まり手の一覧は競艇の公式サイト、リプレイは競艇場ごとの専用サイトでチェックできるぞ。
抜きで1着をとった選手は、良いモーターを使っているかもしれないぞ!
競艇の恵まれとは?
競艇の恵まれとは、先頭を走っていた艇が欠場や失格になって繰り上がりで1着をとったときの決まり手だ。
欠場はフライングや出遅れをしてしまったときの罰則で、失格は転覆や落水をしてしまったときの罰則だな。
恵まれは予想することができないので、基本的には考えなくてもいいだろう。
ちなみに、欠場になった艇に関する舟券は全て返還される(失格は返還されない)。
「外れた!」と思っても、スタートの判定を見るまでは舟券は大切に持っておこう。
恵まれは偶然出る決まり手なので、気にしなくても大丈夫だ!
これで、競艇の決まり手については一通り解説した。
「逃げ」「差し」「まくり」「まくり差し」について、出やすいコース、選手の特徴、モーターの性能を覚えて予想に役立ててみてくれ。
ここからは、「競艇のツケマイ」や「決まり手の役立ち知識」を解説していくぞ。
競艇のツケマイとは?
競艇のツケマイとは、内側の艇にピッタリつけてターンしつつ外側から抜かす技だ。
このようにターンすることで、内側の艇を自分の艇の引き波に沈めて失速させることができるぞ。
普通のまくりは内側の艇よりも早くまわって抜かす決まり手だが、ツケマイは内側の艇を失速させて抜かす技というイメージだな。
ツケマイは、下手をすると接触事故にもつながるので、一流選手にしかできない技となっている。
また、以前は決まり手として認められていたが、現在はまくりの一種としてまとめられているぞ。
ツケマイは、まくりの一種だな!
競艇の決まり手の役立ち知識
競艇の決まり手の役立ち知識として、この2つを覚えておいてほしい。
- まくった艇の内側の艇は2着をとりづらい
- まくった艇の外側の艇は2着をとりやすい
この2つを覚えておけば、2着予想の精度を上げることができる。
2着もきちんと予想して買い目点数を絞ることで、これまで以上に回収率を上げることができるだろう。
まくった艇の内側の艇は2着をとりづらい
出典:下関競艇場の公式サイト
競艇では、まくった艇の内側の艇は2着をとりづらい。
これは、まくった艇の内側の艇は、まくった艇に進路を防がれてしまうからだ。
例えば、4コースの艇がまくったときは、2コース~3コースの艇は2着をとるのが難しくなるぞ。
同じように、3コースの艇がまくったときは、1コース~2コースの艇が2着をとるのが難しくなる。
1周目の第1ターンマークでの攻防を予想して、2着がどうなるのかを考えてみてくれ。
4コースの艇がまくったときは、「4-2」や「4-3」は出にくいぞ!
まくった艇の外側の艇は2着をとりやすい
出典:下関競艇場の公式サイト
競艇では、まくった艇の外側の艇は2着をとりやすい。
これは、まくった艇の外側の艇は、まくった艇に付いて行くだけで楽にコース取りをすることができるからだ。
例えば、4コースの艇がまくったときは、5コース~6コースの艇にも2着のチャンスがやってくる。
5コース~6コースの艇は不人気なことが多いため、舟券に絡めれば高配当を狙いやすい。
4コースの艇がまくると予想したときは、三連単「4-56-56」で大穴を狙ってみるのも一つの手だな。
4コースの艇がまくったときは、高配当のチャンスだ!
以上で、競艇の決まり手について、俺が伝えたいことは全て伝えた。
最後に、この記事のおさらいをしよう。
【競艇の決まり手】まとめ
競艇の決まり手についてまとめると、
- 決まり手は全部で6種類
- 逃げは、選手のスタート力やモーターの出足が重要
- 差しは、選手のターン力やモーターの出足が重要
- まくりは、選手のスタート力やモーターの伸び足が重要
- まくり差しは、選手の総合的な能力やモーターの総合的な性能が重要
- まくった艇の外側の艇は2着のチャンス
の6つがポイントだ。
競艇予想は、1周目の第1ターンマークでの攻防を予想することが重要だ。
この記事を参考にしながら「どの艇がどの決まり手を狙うか?」を考えて、1着や2着の買い目を決めてみてくれ。
競艇予想の仕方をもっと詳しく知りたい方は、関連記事もチェックしてみてくれ!
【競艇の決まり手】関連記事
競艇の用語集の最新記事(2024年9月27日更新)
コメントへの回答
この記事に投稿されたコメントに回答していく。
なお、全てのコメントに回答するわけではないのでご了承願いたい。
コメントの活用法については「コメントポリシー」にまとめているぞ。
決まり手の表現が少なくて残念
10月19日に「ツケマイ、箱捲り、根っこ差し、競り勝ちのような燃える決まり手の表現があれば良いのに」とコメントをもらった。
このような表現を知っているということは、この投稿者さんも昔からの競艇ファンなのだろう。
「珍しい決まり手が出ると熱い」という気持ちは俺もすごく分かるぞ。
一方、決まり手の種類が多いと初心者は難しく感じてしまうので、競艇公式としては決まり手の表現をシンプルにしたいのだろう。
昔は「ツケマイ」も決まり手として表記されていたが、今は「まくり」に統一されているしな。
決まり手の表現はシンプルになってしまったが、それでも熱い決まり手が出たレースは観戦者の心に残ると思うぞ。
これからも熱いレースを沢山見ていきたいな!
コメント
コメント一覧 (4件)
競艇を初めて約1ヶ月。
オヤジさんの記事を熟読し、競艇玄人の友達の話も日本語としてしっかり理解できるようになり、一丁前に「捲り差しかー」なんて言えるようにまでなりました笑笑
まだまだ独断での予想は難しいので、これからもオヤジさんの予想などを参考にして節度良くボート楽しんでいこうと思います!
あの伝説の第10回賞金王決定戦、当時の決まり手は「3週1M差し」と記録されていますが
現在なら「抜き」の一言で終わってしまうんでしょうか…
「ツケマイ」「箱捲り」「根っこ差し」「競り勝ち」あたり、そうそう出るもんじゃないけれど
そんなカッコイイ、燃えるような決まり手が正規にあっても良いんじゃないかなぁとも思います。
とても分かりやすく、明日からのSG後半戦の参考にさせていただきたいと思います。
いつもありがとうございます🙇♂️
とっても分かり易かったです!イイネをたくさん押したいです!