この記事では「競艇の展示航走ってなに?」という方に向けて、以下の内容をまとめた。
- 展示航走の意味と確認する方法
- スタート展示の意味と見方
- 周回展示の意味と見方
- 展示タイムの意味と見方
競艇の展示航走とは、本番レースの直前に行われる練習で、現地やライブ中継で確認できる。
スタート展示→周回展示の順番で行われ、周回展示中に展示タイムが測定されるぞ。
それぞれの展示情報からは、選手のスタート力やターン力、モーターの性能などを判断できる。
これらを確認することで、舟券の的中率と回収率を上げることができるだろう。
ここからはそれぞれの展示情報の意味と見方を解説するので、ぜひ最後まで読んでみてくれ。
展示航走の見方をマスターして、競艇勝ち組を目指そう!
競艇の展示航走とは?
競艇の展示航走とは、本番のレース直前に、選手がスタートやターンの練習をすることだ。
俺たち競艇ファンは展示航走を見て、選手やモーターの調子を判断するぞ。
展示航走はスタート展示→周回展示の順番に行われ、周回展示中に展示タイムが測定される。
現地やライブ中継で確認できるので、必ず確認して予想に活かすようにしよう。
ここからは展示航走の意味と確認する方法を解説するので、初心者は参考にしてみてくれ。
展示航走について、競艇の公式サイトの説明も載せておくぞ!
本番レースの直前に、レースに出走する各レーサーが、予想の参考やボートやモーターの調子をお客様に見てもらうために、コース取りやスタートの練習をし、全速力でレースコースを2周すること。展示航走には、スタート展示と周回展示と呼ばれる2種類の展示がある。
本番レースの直前に行われる練習
競艇の展示航走とは、本番のレース直前に、選手がスタートやターンの練習をすることだ。
基本的には、展示航走は本番レースの1つ前のレースが終わった直後に行われるな。
例えば、2Rの展示航走は1Rが終わった直後、3Rの展示航走は2Rが終わった直後に行われるぞ。
また、展示航走では、選手は本番を意識して全力でスタートやターンを行う。
そのため、俺たち競艇ファンは、展示航走から選手やモーターの調子を判断できるわけだな。
出走表を見てから、展示航走を見るのがおすすめだぞ!
スタート展示と周回展示が行われる
競艇の展示航走では、はじめにスタート展示が行われ、その後に周回展示が行われる。
スタート展示では、選手が本番のスタートを意識してスタート練習を行うぞ。
ピット離れ、進入隊形、スタートタイミングなどから、本番のスタート隊形を予想しよう。
次に、周回展示では、選手が1号艇から順番に1名ずつ1・2マークをターンする。
小回りでバタつかないターンをできている選手は、本番のレースでも活躍に期待できるぞ。
周回展示のバック側では、展示タイムが測定されるな!
現地やライブ中継で確認できる
競艇の展示航走は、競艇場のモニターやボートキャストなどのライブ中継で確認できる。
現地に行ったときは、水面の近くに行って目視で確認するのも面白いぞ。
この場合、スタート・1マーク・2マークのどれかしか見れないので、後で残りを確認してくれ。
また、ライブ中継サイトでは、展示航走のリプレイを確認することができる。
展示航走は重要な予想材料なので、見逃してしまった場合は必ず確認するようにしよう。
ネット投票するときは、ボートキャストが便利だな!
競艇のスタート展示とは?見方は?
競艇のスタート展示とは、本番のレース直前に、選手がスタートの練習をすることだ。
スタート展示は、ピットアウト→コース取り→スタートの流れで行われるぞ。
ピットアウトとコース取りからは、本番の進入隊形(何号艇が何コースになるか)を予想できる。
また、スタートからは、本番のSTやモーターの出足・行き足を判断できるな。
ここからは、スタート展示を見るときのポイントを解説するので参考にしてみてくれ。
スタート展示について、競艇の公式サイトの説明も載せておくぞ!
スタート展示とは、次のレースに出場するレーサーたちが本番のレースを想定したコース取りとスタートを行うことである。スタート展示でチェックするポイントは、ピットアウト、進入、スタートタイミングであろう。ボートレースの場合、艇番と進入コースが異なることが多いため、予想をする上では欠かせない直前情報になる。しかし、レーサー間の駆け引きにより、スタート展示と本番レースではスタートコースが異なる場合もあるので、注意が必要である。
スタート展示の見方1|ピット離れを確認する
出典:JLC
スタート展示の見方のポイント1つ目は、ピットアウトのピット離れを確認することだ。
競艇では、スタートコースが早い者勝ちで、スタート前にコース取りが行われる。
とはいえ、基本的には枠なり進入になる(艇番と同じコースからスタートする)ことが多いな。
ただし、ピット離れが悪いと、外側のコースに追いやられてしまうこともある。
ピット離れが明らかに悪い艇がいたら、本番の進入隊形が変わることも検討しておこう。
逆に、ピット離れが良ければ、内側のコースに入れることもあるぞ!
スタート展示の見方2|進入隊形を確認する
出典:JLC
スタート展示の見方のポイント2つ目は、スタートに入る時の進入隊形を確認することだ。
本番の進入隊形はスタート展示と同じになることが多いが、例外も存在する。
例えば、スタート展示で前づけをした選手が他の艇に抵抗されて、進入が深くなりすぎたとする。
このとき、その選手は本番では前づけを諦めて、枠なり進入することがあるのだ。
スタート展示で前づけが行われたときは、各艇の動きや助走距離も確認するようにしよう。
助走距離が100m未満だと、スタートがかなり難しくなるぞ!
スタート展示の見方3|スタート前後の加速感を確認する
出典:JLC
スタート展示の見方のポイントの3つ目は、スタート前後の加速感を確認することだ。
加速感が良い艇は、モーターの出足・行き足が良いと判断できるぞ。
例えば、横並びのスタートから、スタート後にある艇が他の艇より前に出たとしよう。
その艇は出足・行き足が良さそうなので、本番でも活躍に期待できるな。
逆に、スタート後に他の艇より下がっている艇は、本番の活躍に期待できないだろう。
加速感は目視確認なので、何度も練習して見方に慣れてみてくれ!
スタート展示の見方4|スタートタイミングを確認する
出典:https://www.boatrace.jp/
スタート展示の見方のポイントの4つ目は、スタートタイミング(ST)を確認することだ。
選手は自分のスタート展示を控え室で確認して、本番のスタートを合わせるぞ。
例えば、スタート展示のSTが0.10だった選手は、本番のレースでは少し早めに加速し始める。
逆に、スタート展示のSTがF.10だった選手は、加速のタイミングを遅らせるのだ。
それぞれの選手が調整するので、本番のスタート隊形はスタート展示と違うことが多いぞ。
F.10は、0.10秒のフライングという意味だな!
このことから、スタート展示のSTは、本番のSTの参考程度にしておくのがおすすめだ。
ただし、スタート展示で0.20以上遅れている選手がいたら注意してくれ。
この場合は、モーター性能が悪すぎて、本番でもスタートを合わせられない可能性があるぞ。
また、スタート展示でフライングしても、本番と違ってペナルティはない。
スタート展示がフライングの選手でも、本番ではスタートを合わせてくるので注意しよう。
スタート展示のフライングは、あまり気にしなくても大丈夫だ!
競艇の周回展示とは?見方は?
競艇の周回展示とは、本番のレース直前に、選手がターンや直線の練習をすることだ。
周回展示は、1周目1マーク→1周目2マーク→2周目1マークの3回行われるぞ。
選手が1号艇から順番に1名ずつターンするので、各艇のターンを良し悪しを比べよう。
また、周回展示の2周目バック側の直線では、展示タイムが測定される。
展示タイムについては後ほど解説するので、まずは周回展示の見方をマスターしてくれ。
周回展示について、競艇の公式サイトの説明も載せておくぞ!
周回展示とは展示航走の一つで、本番レース前にファンへ旋回や直線の走りを見せるために周回(2周)することである。競馬でいうなら「パドック」のようなものである。周回展示では、展示タイムと、回り足を主にチェックしよう。
周回展示の見方1|ターンの旋回半径が小さいかを確認する
出典:JLC
周回展示の見方のポイント1つ目は、ターンの旋回半径が小さいかを確認することだ。
艇の先が早く回り、小回りなターンができていれば、本番での活躍に期待できる。
逆に、艇の先が回らず、ターンが外側に流れていると、本番での活躍に期待しにくいぞ。
ターンの旋回半径は、1号艇の航跡を基準に内側か外側かを見るとわかりやすい。
1号艇の航跡より内側を通っていればプラス評価、外側を通っていればマイナス評価だ。
艇が通った後の波を見比べると、まわり足を評価しやすいぞ!
周回展示の見方2|艇がバタついていないかを確認する
出典:JLC
周回展示の見方のポイント2つ目は、艇がバタついていないかを確認することだ。
周回展示のターンがバタついていると、選手が自分のターンに不安を抱く。
すると、本番でも攻めたターンをしにくくなるので、舟券に絡みにくくなるのだ。
逆に、艇がバタついていなければ、選手は自信を持ってターンできる。
本番でも自分の思ったところに艇を持って行けるので、舟券に絡みやすくなるぞ。
艇の乗り心地は、難水面の競艇場では特に重要だな!
周回展示の見方3|合計3回のターンを全てチェックする
出典:JLC
周回展示の見方のポイント3つ目は、合計3回のターンを全てチェックすることだ。
これは、ターンを一度見ただけでは、良し悪しを判断できないからだな。
例えば、1周目1マークのターンが悪くても、残り2回のターンが良ければ問題ないだろう。
逆に、3回のターン全てが悪ければ、その艇は本番での活躍に期待できないぞ。
周回展示はリプレイも見られるので、見逃した場合でも必ず確認するようにしよう。
周回展示は目視確認なので、何度も練習して見方に慣れてみてくれ!
競艇の展示タイムとは?見方は?
競艇の展示タイムとは、周回展示の2周目バック側で、直線のタイムを測定したものだ。
展示タイムが良い艇は、直線の伸びが良いことになるので活躍に期待できる。
実際に、展示タイムの順位ごとの1着率・2連率・3連率は下の表のようになっているぞ。
1着率 | 2連率 | 3連率 | |
---|---|---|---|
1位 | 27.1% | 45.7% | 62.0% |
2位 | 20.1% | 38.9% | 55.9% |
3位 | 16.4% | 33.9% | 51.4% |
4位 | 13.6% | 30.0% | 47.1% |
5位 | 11.2% | 26.0% | 42.7% |
6位 | 8.8% | 22.2% | 38.0% |
データ:艇国データバンク
集計期間:2021年1月1日~2021年12月31日
上の表から、展示タイム1位と展示タイム6位では、1着率が18.3%も違うことがわかる。
予想するときは、展示タイムが6艇のなかで何位なのかを重視してみてくれ。
展示タイムは、展示航走が終わった後で現地のモニターや競艇の公式サイトで公開されるぞ。
展示タイムについて、競艇の公式サイトの説明も載せておこう!
周回展示2周目のバック側の直線150mのタイム。タイムが早ければ、直線での伸びがいいということになる。展示航走が終わった直後に発表される。
展示タイムの見方1|6艇の展示タイムを比べる
出典:https://www.boatrace.jp/
展示タイムの見方のポイント1つ目は、同じレースの6艇のタイムを比べることだ。
「展示タイムが6艇のなかで何位なのか」を予想に活かしてみてくれ。
逆に、展示タイムが〇〇以上なら良く、〇〇未満なら悪いという基準は存在しない。
これは、コースの形状や水面の状況によって、タイムが変わってくるからだ。
展示タイムを予想に活かすときは、あくまで他の艇との比較で考えるようにしよう。
展示タイムは、絶対評価ではなく相対評価することが重要だな!
展示タイムの見方2|1号艇の順位を確認する
出典:https://www.boatrace.jp/
展示タイムの見方のポイント2つ目は、1号艇の展示タイムの順位を確認することだ。
実は、1号艇の展示タイムは、他の艇より良いタイムになりやすくなっている。
これは、1号艇以外の艇は、1号艇の引き波がある場所を通らなければならないからだな。
そのため、1号艇のタイムが他の艇より悪いときは、モーターが悪い可能性が高い。
1号艇の展示タイムが4位以下のレースでは、1号艇以外の1着も検討するようにしよう。
逆に、1号艇の展示タイムが1位なら信頼できるぞ!
展示タイムの見方3|0.15秒以上の差に注意する
出典:https://www.boatrace.jp/
展示タイムの見方のポイント3つ目は、展示タイム0.15秒以上の差に注意することだ。
これは、展示タイムが0.15秒違うと、直線で1艇身の差ができるからだな。
例えば、展示タイムが6.70の選手Aと、展示タイムが6.85の選手Bがいたと仮定しよう。
この2名は1マーク直後に横並びでも、2マークに着く頃には選手Aが前に出るぞ。
逆に、展示タイムの差が0.05秒未満なら、モーターに大きな差はないと考えられるな。
展示タイムを比べるときは、何秒差なのかまで確認してみてくれ!
競艇の展示航走|よくある質問
ここからは、競艇の展示航走についてのよくある質問をまとめた。
競艇の展示航走の読み方は?
競艇の展示航走の読み方は「てんじこうそう」だ。
競艇ファンのなかでは、簡単に「展示」と呼ばれることもあるな。
競艇のスタート展示は本番何分前に行われる?
競艇のスタート展示は、前のレースが終わった直後に行われる。
レース間隔は30~40分が多いので、スタート展示は本番の30~40分前に行われることになるな。
競艇のスタート展示でフライングするとどうなる?
競艇のスタート展示でフライングしても、本番と違ってペナルティはない。
スタート展示でフライングした選手は、本番ではタイミングを遅らせてスタートするぞ。
競艇のスタート展示のスリット写真の見方は?
競艇のスタート展示のスリット写真では、早い艇ほど艇身が短く、遅い艇ほど艇身が長く映る。
そのため、STが合っていて、艇身も短い艇は本番での活躍に期待できるぞ。
競艇の展示タイムはどこで確認できる?アプリはある?
競艇の展示タイムは、現地のモニターや競艇の公式サイトで確認できる。
また、公式のBOATRACEアプリでも、展示タイムなどの直前情報を確認できるぞ。
競艇は展示タイムで買うのはあり?必勝法はある?
展示タイムに限らず、競艇予想に必勝法は存在しない。
あくまで予想材料の1つとして考えて、他の予想材料も活用しつつ予想を組み立てよう。
展示航走や周回展示で転覆するとどうなる?
展示航走や周回展示で転覆すると、その選手は欠場扱いとなる。
その選手に関わる舟券代は返還されるので、レース後に払戻機で受け取ろう。
展示航走や周回展示の曲・音楽・BGMは?
展示航走や周回展示の曲・音楽・BGMは、競艇場ごとに違っている。
GoogleやYouTubeで検索すると出てくるので、よかったら調べてみてくれ。
スタート展示や展示タイムは意味がない?当てにならない?
スタート展示や展示タイムは、あくまで予想材料の1つとして考えることが重要だ。
何度も見方を練習しているうちに、予想への活かし方がわかってくるぞ。
他にも疑問があれば、記事下のコメント欄から質問してみてくれ!
競艇の展示航走|まとめ
競艇の展示航走は、選手やモーターの調子を判断するための重要な予想材料だ。
スタート展示・周回展示・展示タイムの見方をおさらいするぞ。
- ピット離れを確認する
- 進入隊形を確認する
- スタート前後の加速感を確認する
- スタートタイミングを確認する
- ターンの旋回半径が小さいかを確認する
- 艇がバタついていないかを確認する
- 合計3回のターンを全てチェックする
- 6艇の展示タイムを比べる
- 1号艇の順位を確認する
- 0.15秒以上の差に注意する
スタート展示・周回展示・展示タイムを見るときは、上記10個のポイントに注意してみてくれ。
ただし、展示情報はあくまで予想材料の1つであり、これだけでは予想できない。
例えば、スタート隊形を予想するには、選手ごとの平均ST・今節STも重要になってくるぞ。
また、多くの競艇場では、展示タイム以外のオリジナル展示データも公開されている。
競艇には他にも色々な予想材料があるので、トータルで考えて予想を組み立てるようにしよう。
記事下に関連記事をまとめたので、よかったら読んでみてくれ!
競艇の展示航走|関連記事
競艇の勝ち方の最新記事(2024年12月6日更新)
競艇の展示航走|コメントへの回答
この記事に投稿されたコメントに回答していく。
ただし、全てのコメントに回答するわけではないので、ご了承願いたい。
コメントの活用法はコメントポリシーにまとめているぞ。
艇のお尻の何を見比べると行き足を判断できる?
2022年8月21日に「艇のお尻の何を見比べると行き足を判断できる?」という質問をもらった。
これは、艇と艇のお尻の「位置関係」を見比べると、行き足を判断しやすいという話だ。
例えば、スタートライン付近で、1号艇のお尻が2号艇のお尻よりも半艇身後ろだったと仮定しよう。
さらに、スタートから1マークまでに、1号艇が2号艇にさらに離されてしまったとする。
このように、1号艇のお尻が2号艇よりどんどん下がってしまう場合は、行き足がないと判断できる。
一方、1号艇がスタートで遅れていても、スタート後に2号艇に追いつく場合もあるだろう。
この場合は、1号艇の選手のスタートが悪いだけで、モーターの行き足は良いと判断できるのだ。
ちなみに、艇と艇の位置関係を考えるときは、艇の先や胴体を見比べても問題はない。
ただし、ネットで展示を見る場合、カメラアングル的にお尻のほうが見比べやすいと考えているぞ。
コメント
コメント一覧 (2件)
競艇初心者で、とても勉強になります!
内容で「艇のお尻を見比べると、行き足を比較しやすいぞ!」とありますが?具体的にお尻の何を見比べると良いのでしょうか?(しぶきとか?)
始めまして
親父さんのブログを見て
早く知りたかったざんねん
その前に惨敗してブルーでした
凄く分かりやすいし
ファンになりました
今は親父さんのブログで勉強してます
次回から質問していきます