この記事では「競艇のスタートについて知りたい」という方に向けて、以下の内容をまとめた。
- 競艇のスタートのルール
- スタート位置の決め方
- スタート展示の見方
- スタートタイミングの見方
競艇のスタートは、助走しながらスタートする「フライングスタート」という方式で行われる。
選手は、大時計が0を示してから1秒以内にスタートラインを通過しなければならないぞ。
また、ピット離れからスタート位置の取り合いがあり、艇番と同じコースになるとは限らない。
スタートの知識がないとレース展開を予想するのも難しく、不的中を連発してしまう。
ここから、スタートの知識と予想に活かす方法を解説するので、ぜひ最後まで読んでみてくれ。
競艇のスタートの全てをまとめたぞ!
競艇のスタートのルールは?
競艇のスタートは、助走しながらスタートする「フライングスタート」という方式で行われる。
具体的なスタートの流れとしては、ピットアウト→待機行動→スタートとなっているな。
スタートでは、選手は大時計が0を示してから1秒以内にスタートラインを通過しなければならない。
このとき、スタートラインを通過するのが0.1秒でも早いとフライングとなってしまうぞ。
逆に、スタートラインを通過するのが1秒以上遅れると出遅れとなり、そのレースは欠場となる。
- 競艇はフライングスタート方式
- スタートが0.1秒でも早いとフライング
- スタートが1秒以上遅れると出遅れ
ここからは、競艇のスタートのルールを解説していくぞ!
競艇はフライングスタート方式
競艇のスタートは、助走しながらスタートするフライングスタート方式で行われる。
これは、競艇のボートにはブレーキがなく、水面上で静止できないからだな。
選手はピットアウトからコース取りを行い、自分がスタートしたいコースに入っていく。
その後、スタートタイミングに合わせてスタートできるように助走を開始する。
スタートタイミングは大時計が0を示してからの1秒間なので、選手の腕が問われるぞ。
実力上位の選手は、スタートが上手い選手ばかりだな!
スタートが0.1秒でも早いとフライング
競艇では、大時計が0を示す前にスタートラインを通過するとフライング(F)となる。
フライングした選手は欠場となり、そのレースに出場していない扱いになるぞ。
さらに、フライング休みという罰則が科されて、レースに一定期間出場できなくなる。
スタートは早いほうが有利だが、攻めすぎるとリスクも高いわけだな。
また、フライングした選手に関する舟券は全て返還されるので捨てないようにしよう。
詳しく知りたい方は、競艇 フライングの記事も読んでみてくれ!
スタートが1秒以上遅れると出遅れ
競艇では、大時計が0を示してから1秒以内にスタートできないと出遅れ(L)となる。
出遅れした選手は欠場となり、そのレースに出場していない扱いになるぞ。
さらに、フライングと同じく、レースに一定期間出場できなくなる罰則が科される。
とはいえ、出遅れはエンジントラブルなどがない限りは基本的には起こらない。
また、出遅れした選手に関する舟券は全て返還されるので、捨てないで持っておこう。
スタート以外のルールについては、競艇の基本的なルールにまとめているぞ!
競艇のスタート位置の取り合いとは?
競艇のスタート位置は早い者勝ちとなっていて、スタート位置の取り合いがある。
スタート位置の取り合いは、ピットアウトから助走開始までに行われるな。
また、競艇は内側のコースのほうが有利なので、基本的には内側のコースを狙う。
5・6コースは特に不利なので、5・6号艇が内側のコースを狙うことが多い。
ここからは、競艇のスタート位置の取り合いの流れと駆け引きを解説していくぞ。
- ピットアウトからコース取りは始まる
- 艇先をスタートラインに向けると確定
- 結局は艇番と同じコースになりやすい
競艇の勝負は、スタート前のコース取りから始まるのだ!
ピットアウトからコース取りは始まる
出典:JLC
競艇のスタート位置の取り合いは、ピットアウトから助走開始までに行われる。
ピットアウトからスタートまでの流れは、このようになっているな。
- 6艇が一斉にピットアウトする
- 小回り防止ブイを回る
- 2マークを回る
- スタート位置に入る
- 助走を始める
- スタートラインを通過する
この流れのなかで、ピットアウトからスタートまでの期間は待機行動と呼ばれている。
待機行動中には細かいルールがあり、違反すると減点などの罰則が科されるぞ。
例えば、必要以上に蛇行することや、他の艇を邪魔することは待機行動違反となるな。
スタート位置の取り合いは、待機行動中に行われるぞ!
艇先をスタートラインに向けると確定
出典:JLC
競艇では、2マークを回った後、艇先をスタートラインに向けるとコースが確定する。
そのため、内側のコースを取りたい選手はピットアウトから急加速するぞ。
ただし、コースが確定した後は艇を止められず、前に進み続けなければならない。
すると、助走距離が短くなってスタート前に十分に加速できなくなるのだ。
コース取りと助走距離のどちらを重視するのかが、選手間の駆け引きになってくるな。
無理なコース取りをすると、助走距離が短くなるぞ!
結局は艇番と同じコースになりやすい
出典:https://www.boatrace.jp/
競艇のコースは早い者勝ちだが、結局は艇番と同じコースからスタートすることが多い。
これは、ピットで待機している時に、1号艇から順番に内側にいるからだ。
無理なコース取りは不利なので、自然と全ての艇が艇番と同じコースになるわけだな。
ただし、5・6号艇については、5・6コースが不利なので前づけすることもある。
また、競艇場ごとに前づけのしやすさも違うので、自分の予想する競艇場を確認しよう。
競艇場ごとの特徴は、競艇場 特徴の記事にまとめているぞ!
※枠なり進入とは、自分の艇番と同じコースに入ること。
※前づけとは、自分の艇番より内側のコースに入ること。
競艇のスタート展示の見方は?
競艇のスタート展示とは、本番のレース直前に選手がスタートの練習を行うことだ。
スタート展示では、ピットアウトからスタートまでの一連の流れを行うぞ。
これを活用することで、スタートから1周目1マークまでの展開を予想しやすくなる。
具体的に、スタート展示で確認しておきたいのは以下の3項目だな。
それぞれの項目の具体的な見方を解説するので、レースの予想に役立ててみてくれ。
- ピット離れの良し悪しを確認する
- コース取りの動きを確認する
- スタート前後の加速感を確認する
スタート展示を確認して、本番のレース予想に役立てよう!
ピット離れの良し悪しを確認する
出典:JLC
スタート展示を見るポイントの1つ目は、ピット離れの良し悪しを確認することだ。
ピット離れの良い艇は、本番のレースでも自分のコースを主張しやすいぞ。
例えば、ピットからスッと出発できている艇は、本番でも遅れることはないだろう。
一方、ピット離れの悪い艇は、本番のレースで前づけされることがある。
ピットを離れるときにガタついていたり、他の艇より遅れていたりすると要注意だ。
ピット離れの良し悪しは、選手の腕やモーター性能で決まるな!
コース取りの動きを確認する
出典:JLC
スタート展示を見るポイントの2つ目は、各艇のコース取りの動きを確認することだ。
本番のスタート位置は、スタート展示のスタート位置と同じになることが多いぞ。
ただし、スタート展示の前づけで進入が深くなったときは、進入隊形が変わることもある。
例えば、スタート展示で前づけした艇が、本番で前づけしないことがあるな。
逆に、スタート展示で前づけに抵抗しても、本番で抵抗せずに外に回ることもあるぞ。
スタート前の助走距離は、最低でも100mは欲しいところだな!
スタート前後の加速感を確認する
出典:JLC
スタート展示を見るポイントの3つ目は、スタート前後の加速感を確認することだ。
これを確認することで、モーターの出足・行き足の性能を判断できるぞ。
例えば、スタートでは遅れたが、スタート後に他の艇に追いついた艇がいたとする。
この艇は、スタート前後の加速感が良いので、出足・行き足が良さそうだな。
逆に、スタート後に他の艇より下がる艇は、出足・行き足が悪いと判断できるのだ。
出足・行き足が良いと、逃げや差しを決めやすくなるぞ!
競艇のスタートタイミングの見方は?
競艇のスタートタイミング(ST)とは、大時計が0を示してからの秒数を表した数値だ。
例えば、STが0.15なら、大時計が0を示した0.15秒後にスタートしたことになる。
出走表には選手の平均STと今節STが書かれていて、スタートの上手さを判断できるな。
0.17ならかなり優秀と言えるが、SG常連の選手は0.15を切ることも多い。
出走表や直前情報から、本番のスタートタイミングを予想する方法を解説していくぞ。
- STには平均STと今節STがある
- 平均STとスタート展示から予想する
- 平均STと今節STから予想する
- 平均STとフライングから予想する
本番での各艇のSTを考えて、レース展開を予想してみよう!
STには平均STと今節STがある
出典:https://www.boatrace.jp/
選手のスタートタイミングには平均STと今節STがあり、どちらも出走表に載っている。
まず、平均STは、選手のスタートタイミングの平均値を計算した数値だな。
平均STが早い選手はスタートが上手く、平均STが遅い選手はスタートが下手と言える。
一方、今節STは、その節のレースごとのスタートタイミングを計測した数値だ。
今節STは、その節に使っているモーターや選手と水面の相性によって変わってくるぞ。
平均STは平均的なスタート力、今節STはその節の調子だな!
平均STとスタート展示から予想する
出典:https://www.boatrace.jp/
本番のスタートを予想する方法の1つ目は、平均STとスタート展示を使ったやり方だ。
例えば、上の出走表では、1号艇の西村選手の平均STが0.14となっている。
また、スタート展示ではSTが.04だったが、スタート後に2・3号艇より下がっていたぞ。
このことから、西村選手が本番でスタートを合わせられるかは微妙なところだ。
実際に、西村選手の本番のSTは0.19で、平均STより遅いスタートになってしまったな。
スタート展示はSTだけでなく、スタート前後の加速感も確認しよう!
平均STと今節STから予想する
出典:https://www.boatrace.jp/
本番のスタートを予想する方法の2つ目は、平均STと今節STを比べるやり方だ。
例えば、上の出走表では、1号艇の瓜生選手の平均STが0.14となっている。
また、今節STは0.04、0.06、0.22、0.09、0.13、0.01、0.12、0.13で、平均値は0.10だな。
今節STの平均値が平均STより早いので、本番でのスタートに期待できる。
実際に、瓜生選手の本番のSTは0.09で、平均STより早いスタートを決めているぞ。
平均STと今節STの平均値を比べるのがポイントだ!
平均STとフライングから予想する
出典:https://www.boatrace.jp/
本番のスタートを予想する方法の3つ目は、平均STとフライングを考えるやり方だ。
例えば、上の出走表では、4号艇の松井選手の平均STが0.17となっている。
しかし、フライング1本持ちなので、普段よりスタートに慎重になると考えられるぞ。
実際に、松井選手の本番のSTは0.20で、平均STより遅いスタートだったな。
ただし、フライング1本なら気にしない選手もいるので、選手の傾向を覚えておこう。
選手の傾向の調べ方は、競艇 フライングにまとめているぞ!
競艇のスタート|よくある質問
ここからは、競艇のスタートについてのよくある質問をまとめた。
競艇のスタートが早い選手は?
競艇のスタートが早い選手と言えば「菊地孝平」選手や「原田幸哉」選手が挙げられる。
2021年の平均STは、菊地選手が0.1078、原田選手が0.1091だったぞ。
競艇のスタートが遅い選手は?
競艇のスタートが遅い選手としては「原田篤志」選手や「魚谷智之」選手が挙げられる。
とはいえ、A1級選手のなかでは遅いだけで、選手全体で見れば早いほうだぞ。
競艇はスタートで決まる?
競艇はスタートで決まると言っても過言ではない。
ただし、実力上位の選手は、スタートで遅れてもターンで逆転できる技術を持っているぞ。
競艇のスタート順とは?見方は?
競艇のスタート順とは、6艇のなかで何番目にスタートすることが多いのかを表した数値だ。
スタート順が1.80の選手なら、スタートの時点で前から1~2番目にいることが多いぞ。
競艇のスタート順のデータはどこにある?
競艇のスタート順のデータは、競艇の公式サイトの選手データから閲覧できる。
コースごとにスタート順が載っているので、予想の参考にしてみてくれ。
競艇のスタートラインはどこにある?
競艇のスタートラインは、センターポールの中心線と大時計の文字盤の右端を結んだ線だ。
水面上にラインが引かれているわけではないので、頭の中でイメージしよう。
競艇のスタートが難しいのはどこ?
競艇のスタートが難しい競艇場としては、江戸川競艇場や常滑競艇場が挙げられる。
風向きや風の強さが変わりやすいので、選手のスタート勘が狂いやすいぞ。
他にも疑問があれば、記事下のコメント欄から質問してみてくれ!
競艇のスタート|まとめ
競艇のスタートについては、この5つがポイントだ。
- 大時計が0を示すタイミングでスタート
- スタート位置は待機行動中に決まる
- スタート展示ではコース取りの動きに注意
- 選手のスタート力は平均STから判断
- 今節ST・スタート展示・フライングも重要
競艇のスタートは、早ければ早いほど有利だが、攻めすぎるとフライングになってしまう。
そのため、どの選手もフライングにならないギリギリのタイミングを見極めている。
また、コース取りについても、スタート前の助走距離を確保できるかの駆け引きがあるな。
競艇ではスタートがかなり重要であり、勝負がスタートで決まると言ってもいい。
レースを予想するときは、この記事の内容を思い出して、スタートの予想をしてみてくれ。
関連記事を読めば、競艇予想についてさらに詳しくなれるぞ!
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