競艇の拡連複で稼ぐには？【読み方・平均配当・売上とオッズの見方】

競艇の拡連複とは、3着以内に入る2艇を着順に関わらず当てる舟券の買い方で、正式名称は「拡大2連勝複式」という。

的中が狙いやすいが、払戻金が少ないので、大きく稼ぐのには向いていない。

そのため、初心者が予想の仕方や舟券の買い方に慣れるのにおすすめの舟券と言える。

この記事では、競艇の拡連複について

1. 意味と読み方
2. 稼ぐ方法
3. 予想のポイント
4. 当たる確率
5. 平均配当
6. ボックス点数
7. オッズの見方
8. マークシートの書き方

について、競艇初心者でも分かりやすいように解説していく。

拡連複とは？【意味と読み方】

競艇の拡連複とは、3着以内に入る2艇を着順に関わらず当てる舟券の買い方で、「かくれんぷく」と読む。

ちなみに、競馬や競輪の「ワイド」は拡連複と同じ意味だ。

選んだ2艇が1-2着でも、1-3着でも、2-3着でも的中となるので、かなり的中を狙いやすい。

例えば、拡連複「1=2」を買っていた場合の的中する着順を下の表にまとめた。

1着1号艇 2着2号艇	1着1号艇 3着2号艇	2着1号艇 3着2号艇	1着2号艇 2着1号艇	1着2号艇 3着1号艇	2着2号艇 3着1号艇
1-2-3	1-3-2	3-1-2	2-1-3	2-3-1	3-2-1
1-2-4	1-4-2	4-1-2	2-1-4	2-4-1	4-2-1
1-2-5	1-5-2	5-1-2	2-1-5	2-5-1	5-2-1
1-2-6	1-6-2	6-1-2	2-1-6	2-6-1	6-2-1

また、拡連複は1レースにつき的中舟券が3パターン出る。

例えば、レース結果が「1-2-3」だった場合、拡連複「1=2」「1=3」「2=3」が的中となるのだ。

拡連複で稼ぐには？

競艇の拡連複で稼ぐには、「買い目点数を1～2点に絞る」「1点当たり500円以内で買う」の2つがポイントだ。

この2つのポイントを抑えて、的中率80%以上をキープできれば、プラス収支にすることができるだろう。

また、おすすめの買い方として「拡連複1艇軸2艇流し」を紹介するぞ。

買い目点数を1～2点に絞る

拡連複で稼ぐための1つ目のポイントは「買い目点数を1～2点に絞る」ことだ。

拡連複の払戻金は、堅いレースだと100円～200円が多く、荒れたレースでも500円程度にしかならないことが多い。

つまり、3点以上買うと的中してもマイナス収支になってしまうのだ。

買い目点数を1～2点に絞ることで、的中したときの回収率を高めることができるぞ。

1点当たり500円以内で買う

拡連複で稼ぐための2つ目のポイントは「1点当たり500円以内で買う」ことだ。

オッズは売れている舟券ほど低くなるように計算される。

そのため、1点に高い金額を賭けすぎると、自分で買った舟券のオッズが下がってしまうのだ。

拡連複の売り上げは舟券のなかでもかなり低いので、1点当たり1,000円上の舟券を買うとオッズに影響が出てしまう。

1点当たり500円以内で買うことで、自分が買った舟券のオッズへの影響を少なくすることができるぞ。

拡連複のおすすめの買い方

拡連複のおススメの買い方は「拡連複1艇軸2艇流し」だ。

拡連複1艇軸2艇流しとは、3着以内に確実に入る1艇を軸に決めて、残りの5艇から3着以内に入りそうな2艇を選んで流す買い方だ。

例えば、1号艇を軸にして、2号艇と3号艇に流す場合、買い目は拡連複「1=2」「1=3」の2点買いになる。

払戻金が少ないので大きく稼ぐことはできないが、的中率がかなり高いのがメリットだ。

拡連複の予想のポイント

拡連複の予想のポイントは「ぎりぎり3着に入れそうな艇」を見極めることだ。

出走表を見たときに、

• 6号艇だが、選手やモーターが良い
• 1号艇だが、選手やモーターが悪い

のように「枠番の有利不利」と「選手やモーターの強さ」がかみ合っていない艇が候補になってくる。

例えば、上の画像では、6号艇「北村征嗣」選手が6人のなかで唯一のA1級選手となっている。

6号艇はスタート位置がかなり不利なので1着は難しいだろうが、選手の実力が高いので3着以内なら入ってくる可能性が高い。

実際のレース結果は「2-6-1」で、拡連複「1=6」に「3.2倍」のオッズがついた。

拡連複の予想は、1艇軸を決めた後、どの艇を相手に流すかが重要というわけだな。

拡連複の当たる確率

拡連複の当たる確率は「20%」だ。

まず、拡連複は全部で何通りかというと、6艇から着順に関わらず2艇を選ぶので「6×5/2」で「15通り」となる。

拡連複は1レースにつき的中舟券が3通りあるので、的中率は「3/15」で「20%」となるのだ。

これは、単勝の的中率「17%」より高く、複勝の的中率「33%」よりも低い数値で、舟券の種類のなかでは2番目に高い。

拡連複はかなり的中を狙いやすい舟券ということだな。

拡連複の平均配当

拡連複の平均配当は「350円」だ。

これは、単勝の平均配当「500円」より安く、複勝の平均配当「200円」よりも高い数値で、舟券の種類の中では2番目に安い。

「350円貰えるなら3点買いでも大丈夫」と思うかもしれないが、俺は1～2点買いに絞ることをおすすめしたい。

なぜなら、平均配当はレースが大荒れしたときの配当に引き上げられているからだ。

拡連複を実際に予想をして買う場合の平均配当は「150～200円」程度になるだろう。

拡連複のボックス点数

ボックス買いとは、選んだ複数の艇の組み合わせを全て買う買い方だ。

拡連複ボックスで何艇選ぶと何点買いになるのかを表にまとめたぞ。

艇数	点数
2艇	1点
3艇	3点
4艇	6点
5艇	10点
6艇	15点

拡連複には着順が関係ないので、2艇ボックスは意味がないな。

例えば、1号艇と2号艇の拡連複2艇ボックスを買うのと、1号艇と2号艇の拡連複を買うのは同じことだ。

また、拡連複の払戻金は150円～200円になることが多いので、4艇以上のボックス買いをしてもトリガミになりやすい。

当たっても稼げないのであれば、買わないほうがいいだろう。

結論としては、拡連複をボックスで買うなら、3艇ボックスがおすすめだ。

例えば、1号艇・2号艇・3号艇の拡連複3艇ボックスを買うとすると、これは拡連複「1=2」「1=3」「2=3」の3点買いをするのと同じになる。

このときの的中する着順のパターンをまとめたぞ。

1-2-3	1-3-2	3-1-2	2-1-3	2-3-1	3-2-1
1-2-4	1-3-4	4-1-2	2-1-4	2-4-1	4-2-1
1-2-5	1-3-5	5-1-2	2-1-5	2-5-1	5-2-1
1-2-6	1-3-6	6-1-2	2-1-6	2-6-1	6-2-1
1-3-2	1-2-3	2-1-3	3-1-2	3-2-1	2-3-1
1-3-4	1-4-3	4-1-3	3-1-4	3-4-1	4-3-1
1-3-5	1-5-3	5-1-3	3-1-5	3-5-1	5-3-1
1-3-6	1-6-3	6-1-3	3-1-6	3-6-1	6-3-1
2-3-1	2-1-3	1-2-3	3-2-1	3-1-2	1-3-2
2-3-4	2-4-3	4-2-3	3-2-4	3-4-2	4-3-2
2-3-5	2-5-3	5-2-3	3-2-5	3-5-2	5-3-2
2-3-6	2-6-3	6-2-3	3-2-6	3-6-1	6-3-2

上の表で、赤太字の着順は重複しているので、拡連複3艇ボックスが的中する着順のパターンは60通りだな。

一方、競艇の着順のパターンは全部で120通りだ。

そのため、拡連複3艇ボックスは50%の確率で的中することになるぞ。

また、赤太字の着順になった場合、拡連複「1=2」「1=3」「2=3」の全てが的中する。

このように、着順によっては、複数の買い目が的中するのも拡連複の面白いところだな。

とはいえ、先ほども解説した通り、拡連複の払戻金は150円～200円になることが多い。

そのため、拡連複3艇ボックスでもトリガミになってしまうことはあるぞ。

トリガミを避けるためには、4番～6番人気の艇を買い目に入れることがポイントだ。

拡連複を3艇ボックスで買うのは、「このレースは荒れそうだ！」と思ったときだけにしておこう。

拡連複のオッズの見方

拡連複のオッズは、上位3着にどの艇が入るかによってオッズが変化するので、「〇〇-〇〇」と幅を持って表示されている。

オッズの計算方法から、荒れたレースのときに高いオッズが適用され、堅いレースのときに低いオッズが適用される。

例えば、あるレースで、拡連複に上の画像のようなオッズがついていて、着順が「2-6-1」だった。

このとき、的中した拡連複は、

• 2=6：オッズ「1.0」（1番人気）
• 1=2：オッズ「1.7」（3番人気）
• 1=6：オッズ「3.2」（6番人気）

だった。

1番人気の拡連複が的中するような堅いレース展開となったので、拡連複「1=6」はオッズ「3.2～5.7」の最も低い数値となったわけだ。

拡連複の売上とオッズが下がる金額

拡連複の1レース当たりの売り上げは約10万円なので、1つの買い目に1,000円以上賭けるとオッズが下がってしまう。

元々のオッズが「1.0～2.0」倍の買い目なら、1,000円賭けてもオッズは「0.1」程度しか変わらないことが多い。

しかし、元々のオッズが「3.0」倍以上の買い目に1,000円以上賭けると、オッズが「1.0」以上変わってしまうことがある。

せっかく穴舟券を狙っても、オッズが下がってしまっては意味がないので、拡連複を買うときは1点当たり500円以内で買うのがおすすめだ。

拡連複のマークシートの書き方

拡連複を買うときは「ながし/ボックス投票カード」を利用しよう。

通常のマークシートでも購入できるが、時間がかかってしまう。

「ながし/ボックス投票カード」を使えば、一瞬で拡連複を買うことができるぞ。

拡連複1艇軸2艇流し

拡連複1艇軸2艇流しを買うときは、「ながし/ボックス投票カード」の「ながし」を利用しよう。

「式別」の「拡連複」にマークして、「1着」に軸にする艇の番号を、「2着」に流す2艇の番号をマークすれば完了だ。

例えば、拡連複「1=2」「1=3」を購入するときは上の画像のようになる。

拡連複3艇ボックス

拡連複3艇ボックスを買うときは、「ながし/ボックス投票カード」の「ボックス」を利用しよう。

「式別」の「拡連複」にマークして、「艇番」に3着以内に入ると予想した3艇の番号をマークすれば完了だ。

例えば、拡連複「1=2」「1=6」「2=6」を購入するときは上の画像のようになる。

まとめ

競艇の拡連複について、もう一度まとめると、

• 500円以内の1～2点買い
• 1艇軸2艇流しがおすすめ
• 荒れそうなレースは3艇ボックス

の3つがポイントだ。

拡連複は、的中を狙いやすいので初心者におすすめの舟券だ。

しかし、払戻金の低さやオッズの変動のしやすさから、本気で競艇で稼ぐのには向いていない。

レース予想や舟券の買い方に慣れたら、三連単にチャレンジしてみよう。

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拡連複のボックスについてもう少し解説してほしい

11月15日に「拡連複のボックスについてもう少し解説してほしい」というコメントをもらった。

要望コメントありがとう！

該当の部分に補足説明を書き足したので、よかったらチェックしてみてくれ。

また、ボックス買いそのものについては、1ヵ月～2ヵ月以内に記事にまとめるつもりだ。

「ボックス買いについて詳しく知りたい！」という場合は、すまないが記事の公開を待っていてくれ。