この記事では「潮の影響を予想に活かしたい!」という方に向けて、以下の内容をまとめた。
- 潮の満ち引きの基礎知識
- 満潮と干潮の狙い目
- 潮の影響を考えるべき競艇場
潮の満ち引きとは、月と太陽の引力が海面にはたらいて、海面の高さが1日のなかで変わることだ。
海水や汽水の競艇場では、潮の満ち引きの影響で時間帯によって狙い目が変わるぞ。
具体的には、満潮や追い潮なら1~2コース、干潮や向かい潮なら3~6コースが狙い目になるな。
満潮時刻と干潮時刻は出走表に載っているので、予想に活かしてみよう。
ここからは、潮の満ち引きを予想に活かす方法を解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてくれ。
潮の影響を予想に活かして、プラス収支を目指そう!
潮の満ち引きとは?
潮の満ち引きとは、月と太陽の引力が海面にはたらいて、海面の高さが1日のなかで変わることだ。
この現象は、潮汐(ちょうせき)や潮の干満(かんまん)とも呼ばれているな。
海水や汽水の競艇場では、満潮→下げ潮→干潮→上げ潮→…を繰り返して水面の高さが変わっていく。
さらに、下げ潮や上げ潮では水面に流れができて、レースに影響を与えることがあるぞ。
満潮時刻や干潮時刻、潮の影響の大小は日ごとに変わるので、出走表や潮汐表で確認してみてくれ。
ここからは、潮の満ち引きの基礎知識を解説していくぞ!
満潮→下げ潮→干潮→上げ潮を繰り返す
出典:気象庁
潮の満ち引きは、満潮→下げ潮→干潮→上げ潮→…の流れを毎日だいたい2回ずつ繰り返している。
それぞれの潮の状態は下記の通りだな。
- 満潮(まんちょう)→水面が最も高い状態
- 下げ潮(さげしお)→水面が下がっていく状態
- 干潮(かんちょう)→水面が最も低い状態
- 上げ潮(あげしお)→水面が上がっていく状態
満潮と干潮は約6時間ごとに入れ替わるため、満潮と干潮は1日のなかで2回ずつ起こる仕組みだ。
例えば、上のイラストでは、満潮は9~11時と22~24時、干潮は3~5時と15~17時だぞ。
また、満潮→干潮の時間帯は下げ潮、干潮→満潮の時間帯は上げ潮で、水面の高さが変わっている。
先ほどのイラストでは、下げ潮は0~3時と11~15時、上げ潮は5~9時と17~22時だな。
このように、満潮と干潮を繰り返しながら水面の高さが変わるのが、潮の満ち引きというわけだ。
潮の満ち引きは、満潮→下げ潮→干潮→上げ潮を繰り返すぞ!
ちなみに、満潮や干潮は1日2回くるが、同じ日の満潮や干潮でも水面の高さは同じにはならない。
先ほどのイラストでも、9~11時の満潮と22~24時の満潮では潮位が違っているな。
ただし、干満差を予想に活かすときは、同じ日の満潮同士や干潮同士の潮位差は気にしなくてもいい。
なぜなら、同じ日のレースが行われる時間帯に満潮や干潮が2回くることはないからだ。
実際に予想するときは、満潮→下げ潮→干潮→上げ潮が1日のなかでだいたい1巡することが多いな。
出走表にも、満潮時刻と干潮時刻は1回ずつしか載っていないぞ!
満潮時刻と干潮時刻は日によって変わる
出典:気象庁
潮の満ち引きにおいて、満潮時刻と干潮時刻は日によって違い、毎日約50分ずつ遅れていく。
これは、月が地球の周りを約1ヵ月の周期で公転しているからだ。
例えば、上のイラストでは、5月26日の満潮は9時と22時だが、5月27日の満潮は10時と23時だな。
同じように、5月26日の干潮は3時と16時だが、5月27日の干潮は4時と17時となっている。
潮の影響を予想に活かすためには、日ごとに満潮時刻と干潮時刻を確認するのがおすすめだぞ。
満潮時刻と干潮時刻は、出走表や潮汐表を使って確認しよう!
下げ潮や上げ潮では水面に流れができる
競走水面が海と直接つながっている競艇場では、下げ潮や上げ潮のときに水面に流れができる。
例えば、丸亀競艇場の競走水面は、2マーク側が瀬戸内海と直接つながっているぞ。
下げ潮の時間帯はここから潮が流れ出て、1マークから2マークに向かって潮の流れができる。
この潮の流れは、艇がスタートする方向と逆なので「向かい潮」と呼ばれているな。
逆に、上げ潮の時間帯はここから潮が流れ込み、2マークから1マークに向かって潮の流れができる。
この潮の流れは、艇がスタートする方向と同じなので「追い潮」と呼ばれているぞ。
向かい潮なら3~6コース、追い潮なら1~2コースが狙い目になるので、予想に活かしてみてくれ。
丸亀競艇場では、下げ潮が向かい潮、上げ潮が追い潮だな!
大潮や中潮の日は干満差が大きい
出典:気象庁
潮の満ち引きにおいて、干満差(水面の高さの差)がどのくらいあるかは日によって違う。
干満差が大きい日は大潮、小さい日は小潮、その中間は中潮と呼ばれているぞ。
例えば、上のイラストでは、5月20日は小潮なので満潮と干潮の潮位差が約40cmしかない。
一方、5月27日は大潮なので、満潮と干潮の潮位差が約220cmもあるな。
予想するときは、大潮や中潮なら潮の影響を重視して、小潮なら他の予想材料を重視しよう。
大潮・中潮・小潮は、出走表や潮汐表で確認してみてくれ!
競艇における潮の状態ごとの狙い目は?
競艇では、満潮や追い潮なら1~2コース、干潮や向かい潮なら3~6コースが狙い目だ。
これは、満潮では、水面が不安定になってまくりが流れやすくなるからだな。
また、追い潮では、助走距離の短い1~2コースでも流れに乗ってスタートを決めやすいぞ。
逆に、干潮や向かい潮では、3~6コースのまくりが決まりやすくなる。
潮の影響がある競艇場では、潮の状況によって狙い目を変えていくのがおすすめだな。
ここからは、潮の状態ごとの狙い目を解説していくぞ!
満潮や追い潮なら1~2コースが狙い目
競艇では、満潮や追い潮のレースで、1コースの逃げや2コースの差しが決まりやすくなる。
これは、満潮では、水面が不安定になってターンが流れやすくなるからだな。
3~6コースの艇はまくりを決めにくいので、その隙に1~2コースの艇が前に出られるわけだ。
また、追い潮では、助走距離の短い1~2コースでもスタート時に加速しやすくなる。
競艇は1コースが圧倒的に有利な競技なので、スタートさえ決めれば簡単に1着をとれるぞ。
満潮や追い潮のレースでは、1~2コースの1着が狙い目だ!
干潮や向かい潮なら3~6コースが狙い目
競艇では、干潮や向かい潮のレースで、3~6コースのまくりやまくり差しが決まりやすくなる。
これは、干潮では、水面が安定してスピードに乗ったターンをしやすくなるからだな。
1~2コースの艇が小回りなターンをしている外側から、3~6コースの艇がまくりを決めるわけだ。
また、向かい潮では、助走距離の短い1~2コースの艇がスタートで加速しにくくなる。
1~2コースの艇が出遅れれば、3~6コースの艇が1周目1マーク前に締めまくりを決められるぞ。
干潮や向かい潮のレースでは、3~6コースの1着が狙い目だ!
風の影響と合わせて考えよう
潮の満ち引きの影響を考えるときは、風向きや風の強さも合わせて考えておくのがおすすめだ。
一般的には、追い風なら1~2コース、向かい風なら3~6コースが狙い目になる。
そのため、満潮や追い潮のレースで追い風が吹いていると、1~2コースをかなり狙いやすいぞ。
逆に、干潮や向かい潮かつ向かい風なら、3~6コースをかなり狙いやすいな。
一方、満潮かつ向かい風や干潮かつ追い風のように、潮と風の影響が逆にはたらくこともある。
このようなレースはスタートが難しくなり、思わぬ高配当が飛び出すことがあるぞ。
選手の実力が反映されやすいので、勝率の高い選手や水面に慣れた地元選手を狙ってみてくれ。
風の影響については、競艇 風の記事に詳しくまとめているぞ!
潮の影響を考えるべき競艇場は?
競艇場は全国24箇所あるが、潮の影響が大きいか小さいかは競艇場によって違っている。
下の表に、競艇場ごとの潮の影響の大小を理由とともにまとめたぞ。
潮の影響が大きい競艇場では、潮の状況によって狙い目を変えるのがおすすめだな。
潮の影響 | 水質 | 理由 | |
---|---|---|---|
桐生 | なし | 淡水 | 淡水のため潮の影響はない |
戸田 | なし | 淡水 | 淡水のため潮の影響はない |
江戸川 | 大きい | 汽水 | 2マーク側が海とつながっている |
平和島 | 小さい | 海水 | 競走水面と海の間に運河がある |
多摩川 | なし | 淡水 | 淡水のため潮の影響はない |
浜名湖 | なし | 汽水 | 競走水面と海の間に水門がある |
蒲郡 | なし | 汽水 | 競走水面と海の間に水門がある |
常滑 | なし | 海水 | 前検日の干潮時に水門を閉める |
津 | なし | 汽水 | 海と直接つながっていない |
三国 | なし | 淡水 | 淡水のため潮の影響はない |
びわこ | なし | 淡水 | 淡水のため潮の影響はない |
住之江 | なし | 淡水 | 淡水のため潮の影響はない |
尼崎 | なし | 淡水 | 淡水のため潮の影響はない |
鳴門 | 大きい | 海水 | 1マーク側が海とつながっている |
丸亀 | 大きい | 海水 | 2マーク側が海とつながっている |
児島 | 大きい | 海水 | 水面の両端が海とつながっている |
宮島 | 大きい | 海水 | 2マーク側が海とつながっている |
徳山 | 大きい | 海水 | 水面の両端が海とつながっている |
下関 | 小さい | 海水 | 競走水面と海の間に堤防がある |
若松 | 大きい | 海水 | 2マーク側が海とつながっている |
芦屋 | なし | 淡水 | 淡水のため潮の影響はない |
福岡 | 大きい | 汽水 | バック側が海とつながっている |
唐津 | なし | 淡水 | 淡水のため潮の影響はない |
大村 | 小さい | 海水 | 競走水面と海の間に防波堤がある |
上の表の通り、競走水面が海と直接つながっている競艇場は潮の影響が大きくなりやすい。
江戸川競艇場や徳山競艇場では、潮の影響が特に大きいので注意しよう。
逆に、競走水面と海の間に堤防や水門があると、潮の影響が小さかったりなかったりする。
例えば、常滑競艇場は海水の競艇場だが、水門が閉まるので潮の影響はないぞ。
また、淡水の競艇場はそもそも海とつながっていないので、水面が潮の影響を受けないな。
ここからは、潮の影響の大小ごとに予想のコツを解説していくぞ!
潮の影響が大きい競艇場
潮の影響が大きいのは、江戸川、鳴門、丸亀、児島、宮島、徳山、若松、福岡の8場だ。
江戸川、丸亀、宮島、若松は2マーク側が海とつながっていて潮の流れがある。
さらに、江戸川は潮と風の影響が複雑に絡み合うので、日本一の難水面と呼ばれているぞ。
次に、鳴門は1マーク側が海とつながっているため、潮の流れが逆向きになる。
最後に、児島と徳山は両側、福岡はバック側が海とつながっていて、潮の流れはないな。
潮の影響の大きい競艇場については、個別に詳しく解説するぞ!
丸亀、宮島、若松の潮の影響
丸亀、宮島、若松では、満潮や上げ潮なら1~2コース、干潮や下げ潮なら3~6コースが狙い目だ。
これは、この3場の競走水面は、2マーク側が海とつながっているからだな。
上げ潮の時間帯は2マーク側から潮が流れ込み、追い潮になるので、1~2コースの艇が有利になる。
逆に、下げ潮の時間帯は向かい潮になるので、3~6コースの艇が有利になるぞ。
潮の満ち引きは満潮→下げ潮→干潮→上げ潮を繰り返すので、時間帯ごとに狙い目を変えてみよう。
丸亀、宮島、若松では、2マーク側から潮が出入りするぞ!
江戸川の潮の影響
出典:https://www.boatrace.jp/
江戸川の潮の影響を考えるときは、江戸川競艇場の公式サイトを活用するのがおすすめだ。
これは、江戸川競艇場では、潮と風の影響が複雑に絡み合うからだな。
同じ上げ潮でも、潮の流れの強さ、風向き、風の強さによって狙い目が変わってくるぞ。
例えば、強い上げ潮かつ強い追い潮では、差しが決まりやすくなるらしい。
公式サイトでは狙い目がリアルタイムで更新されるので、予想するときは活用してみてくれ。
江戸川では、潮と風の影響を江戸川競艇場の公式サイトで確認しよう!
鳴門の潮の影響
鳴門競艇場では、満潮や下げ潮なら1~2コース、干潮や上げ潮なら3~6コースが狙い目になる。
これは、鳴門の競走水面は、1マーク側が海に近くなっているからだな。
下げ潮の時間帯は1マークから潮が流れ出て、追い潮になるので、1~2コースの艇が有利になる。
逆に、上げ潮の時間帯は向かい潮になるので、3~6コースの艇が有利になるぞ。
上げ潮と下げ潮での狙い目が丸亀、宮島、若松と逆になるので、予想するときは注意してくれ。
鳴門競艇場では、1マーク側から潮が出入りするぞ!
児島、徳山、福岡の潮の影響
出典:ボートレース児島16#
児島、徳山、福岡では、満潮や上げ潮なら1~2コース、干潮や下げ潮なら3~6コースが狙い目だ。
これは、児島と徳山は水面の両側、福岡はバック側が海とつながっているからだな。
上げ潮の時間帯は競走水面に潮が流れ込み、水面が不安定になるので、まくりが流れやすくなる。
3~6コースの艇が攻めにくいので、上げ潮では1~2コースの艇が狙い目になるぞ。
逆に、下げ潮の時間帯は水面が安定するので、下げ潮では3~6コースのまくりが狙い目になるな。
児島、徳山、福岡では、上げ潮で水面が不安定になるぞ!
潮の影響が小さい競艇場
潮の影響が小さいのは平和島、下関、大村で、この3場では先ほどの8場よりも干満差が小さい。
これは水面と海の間に、平和島には運河、下関には堤防、大村には防波堤があるからだ。
競走水面が海と直接つながっているわけではないので、競走水面が潮の影響を受けにくいわけだな。
ただし、大潮の満潮では水面が荒れたり、うねりが発生したりすることもある。
このようなレースではまくりが流れやすいので、1~2コースの1着を重視するのがおすすめだぞ。
平和島、下関、大村では、大潮の満潮のみ潮の影響を考えよう!
潮の影響がない競艇場
潮の影響がないのは、まずは桐生、戸田、多摩川、三国、びわこ、住之江、尼崎、芦屋、唐津だ。
この9場は沼、漕艇場、井戸などの淡水なので、潮の満ち引きはそもそも存在しないぞ。
また、浜名湖、蒲郡、常滑、津の4場は、海水や汽水にも関わらず、潮の影響がほとんどない。
これは、競走水面と海の間に水門などがあり、海水がほとんど入ってこないからだな。
潮の影響がない競艇場の舟券を買うときは、選手やモーターを中心に予想を組み立ててみてくれ。
浜名湖、蒲郡、常滑、津は、海水や汽水だが潮の影響がないぞ!
満潮時刻や干潮時刻はどこで確認できる?
満潮時刻や干潮時刻を確認する方法は、出走表か潮汐表のどちらかを活用する方法がおすすめだ。
出走表には、その日の潮回り、満潮時刻、干潮時刻が書かれているぞ。
現地に行ったときは、競艇場の入り口付近で出走表が配られているので、受け取るようにしよう。
また、競艇場の公式サイトでは、出走表をPDFで確認できることが多いな。
一部の競艇場では潮汐表が公開されているので、その節の満潮時刻と干潮時刻がまとめてわかるぞ。
ここからは、満潮時刻と干潮時刻の確認方法を解説していくぞ!
出走表で確認する
満潮時刻や干潮時刻を確認する方法の1つ目は、出走表で満潮時刻と干潮時刻を確認することだ。
例えば、平和島競艇場では、出走表の表面に満潮時刻と干潮時刻が書かれている。
現地に行ったときは、競艇場の入り口付近で出走表が配られているので受け取っておこう。
また、競艇場ごとの公式サイトでは、出走表をPDFで確認できることが多い。
家でネット投票するときは、スマホやパソコンで予想する競艇場の公式サイトを確認してみてくれ。
満潮時刻と干潮時刻は、出走表で確認するのが基本だな!
潮汐表で確認する
出典:ボートレース若松
満潮時刻や干潮時刻を確認する方法の2つ目は、潮汐表で満潮時刻と干潮時刻を確認することだ。
潮汐表は潮の情報をまとめた表で、一部の競艇場の公式サイトで公開されている。
1節分の満潮時刻と干潮時刻が載っているので、節を通した潮の影響を出走表よりも考えやすいぞ。
例えば、初心者は小潮の日のほうが、潮の影響が小さいので予想しやすいだろう。
公式サイトで潮汐表が公開されている競艇場をまとめたので、よかったらチェックしてみてくれ。
潮汐表は、節間の潮の影響を考えるのに便利だな!
競艇における潮の影響|まとめ
競艇における潮の影響については、この5つがポイントだ。
- 満潮や追い潮なら1~2コースが狙い目
- 干潮や向かい潮なら3~6コースが狙い目
- 大潮や中潮の日は潮の影響が大きい
- 風の影響と合わせて考える
- 潮の影響の大小は競艇場ごとに違う
潮の影響が大きいのは、江戸川、鳴門、丸亀、児島、宮島、徳山、若松、福岡の8場だ。
この8場では、潮の状態に合わせて狙い目を変えるのがおすすめだな。
一方、平和島、下関、大村では潮の影響が小さいので、大潮の満潮のみ気を付けよう。
その日の満潮時刻と干潮時刻は、出走表や潮汐表を使えば確認できる。
今後、舟券を買うときは潮の影響を予想に活かして、プラス収支を勝ち取ってみてくれ。
俺のブログでは、他にも競艇予想に役立つ記事をまとめているぞ!
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ボート予想、難しいです。