この記事では「競艇の番組ってどうやって決めてるの?」という方に向けて、番組の決め方や番組編成の特徴をまとめた。
競艇の番組とは、どの選手がどのレースの何号艇で出場するのかを決めたものだ。
具体的には「今日の第〇レースは、1号艇に△△選手、2号艇に◇◇選手、……」というのが番組だな。
番組を表にまとめたものは「番組表(出走表)」、番組表を作ることは「番組編成」、番組編成をする人は「番組マン(番組編成員)」と呼ばれているぞ。
競艇の番組とは、レースごとの出場選手の組み合わせのことだな!
競艇では、レースの種類ごとに番組の決め方が違っている。
例えば、予選や一般競走は番組マンが番組を決めるが、準優勝戦や優勝戦は成績によって番組が決まるぞ。
この決め方の違いを知るか知らないかでは、予想の的中率が変わってくる。
番組編成の特徴と合わせて、オヤジの狙い目も解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてくれ。
番組編成の特徴を覚えて、競艇予想に活用してみよう!
競艇の番組とは?
競艇の番組とは、どの選手がどのレースの何号艇で出場するのかを決めたものだ。
具体的には「今日の第〇レースは、1号艇に△△選手、2号艇に◇◇選手、……」というのが番組だな。
つまり、レース番号・出場選手・枠番の3つを決めれば、競艇の番組を作ることができるわけだ。
全国24カ所の競艇場には、競艇場ごとの番組マンがいて、レース前日に番組編成をしているぞ。
前日の夜には番組表ができているので、現地に行く前に競艇の公式サイトでチェックしてみよう。
観戦したいレースがあるときは、その時間に間に合うように遊びに行こう!
競艇の番組編成の特徴は?
競艇では、レースの種類ごとに番組の決め方が違っている。
レースの種類ごとに、番組編成の特徴をまとめたぞ。
レースの種類 | 行われるタイミング | 番組編成 |
---|---|---|
予選 | 1~4日目の第1R~第12R | 番組マンが決める |
一般競走 | 5~6日目の第1R~第9R | 番組マンが決める |
準優勝戦 | 5日目の第10R~第12R | 成績で決まる |
選抜戦 | 6日目の第10R~第11R | 成績で決まる |
優勝戦 | 6日目の第12R | 成績で決まる |
企画レース | 一般戦・G3競走の特定のレース | 一定のルールに基づいて決める |
6日間での開催の場合
ナイターレースの準優勝戦は第9R~第11R
ここからは、レースの種類ごとの番組編成について解説していく。
番組編成の特徴を覚えて、レースの予想に役立ててみてくれ。
予選の番組編成
出典:https://www.boatrace.jp/
予選とは、準優勝戦に出場する選手を決めるレースのことだ。
レースが6日間で開催される場合、1日目~4日目の第1レース~第12レースで行われる。
番組編成は、はじめにコンピュータで自動的に番組表を作って、その後に番組マンが調整をするという流れで行われるぞ。
このとき、どの選手も1号艇~6号艇が同じくらいの回数まわってくるように番組が作られる。
準優勝戦への出場のチャンスが、どの選手でも平等になるようにするためだ。
競艇は1号艇が有利な競技だから、枠番に偏りがあると不公平になるぞ!
ただし、レースのグレードの低い一般戦では、枠番が平等でないこともある。
例えば、実力上位の選手の内枠が多かったり、新人選手の外枠が多かったりすることがあるな。
他にも、地元選手が勝ちやすいように番組が組まれていることもあるぞ。
このあたりは、番組マンがレースを盛り上げるために、あえて不平等にしているのだろう。
番組マンの意図については、この記事の後半で解説するぞ!
一般競走の番組編成
出典:https://www.boatrace.jp/
一般競走とは、準優勝戦・優勝戦・選抜戦に出場できなかった選手が主に出場するレースだ。
レースが6日間で開催される場合、5日目~6日目の第1レース~第9レースで行われる。
番組編成は、予選と同じように、コンピュータと番組マンによって決められるぞ。
G3競走や一般戦では、準優勝戦に出場する選手が2回走りで一般競走に出場することもある。
一方、SG・G1・G2競走では、準優勝戦に出場する選手が一般競走に出場しないため、一般競走が「負け戦」と呼ばれることもあるな。
一般競走は、言ってしまえば消化試合のようなものだな!
準優勝戦の番組編成
出典:https://www.boatrace.jp/
準優勝戦とは、予選での得点率が1位~18位だった選手が出場するレースだ。
レースが6日間で開催される場合、5日目の第10レース~第12レースで行われる。
番組編成は、予選の得点率をもとに決められるぞ。
具体例として、2020年7月下旬に開催された「第25回オーシャンカップ」の準優勝戦を見てみよう。
枠番 | 10R | 11R | 12R |
---|---|---|---|
1号艇 | 得点率3位 | 得点率2位 | 得点率1位 |
2号艇 | 得点率4位 | 得点率5位 | 得点率6位 |
3号艇 | 得点率9位 | 得点率8位 | 得点率7位 |
4号艇 | 得点率10位 | 得点率11位 | 得点率12位 |
5号艇 | 得点率15位 | 得点率14位 | 得点率13位 |
6号艇 | 得点率16位 | 得点率17位 | 得点率18位 |
準優勝戦は、基本的には上の表のような番組になる。
予選での得点率の高い選手ほど内枠になっていることや、3つの準優勝戦で得点率上位の選手がバラけるようになっていることがわかるな。
予選での得点率の高い選手は、その節で調子の良かった選手ということになる。
その節で調子の良かった選手が、最も有利な1号艇で出場するので、準優勝戦は堅いレース結果になりやすいぞ。
準優勝戦では、1号艇の1着を狙うのが基本だ!
また、上の表のような番組の場合、同じ準優勝戦でも第10レースと第12レースでは傾向が少し違う。
第10レースは、1号艇が得点率3位、2号艇が得点率4位なので、1号艇と2号艇に調子の差がほとんどない。
一方、第12レースは、1号艇が得点率1位、2号艇が得点率6位なので、1号艇と2号艇に調子の差が大きい。
このことから、第12レースは、1号艇の1着を特に狙いやすいレースと言えるな。
準優勝戦については例外もあるので、選手ごとの得点率をチェックしてみてくれ!
得点率とは・・・「(得点の合計-減点の合計)/出走回数」で計算できる数値。
優勝戦の番組編成
出典:https://www.boatrace.jp/
優勝戦とは、準優勝戦で1着~2着をとった選手が出場するレースだ。
レースが6日間で開催される場合、6日目の第12レースで行われる。
番組編成は、準優勝戦の着順と予選の得点率をもとに決められるぞ。
具体例として、2020年7月下旬に開催された「第25回オーシャンカップ」の優勝戦を見てみよう。
枠番 | 12R |
---|---|
1号艇 | 準優勝戦で1着をとった選手のうち、 最も得点率の高い選手 |
2号艇 | 準優勝戦で1着をとった選手のうち、 2番目に得点率の高い選手 |
3号艇 | 準優勝戦で1着をとった選手のうち、 3番目に得点率の高い選手 |
4号艇 | 準優勝戦で2着をとった選手のうち、 最も得点率の高い選手 |
5号艇 | 準優勝戦で2着をとった選手のうち、 2番目に得点率の高い選手 |
6号艇 | 準優勝戦で2着をとった選手のうち、 3番目に得点率の高い選手 |
優勝戦は、基本的には上の表のような番組になる。
準優勝戦で1着をとった選手が1号艇~3号艇で出場し、準優勝戦で2着をとった選手が4号艇~6号艇で出場していることがわかるな。
また、1号艇~3号艇と4号艇~6号艇のなかでは、予選での得点率が高い選手ほど内枠になるぞ。
このことから、優勝戦の1号艇には、その節で最も調子の良かった選手が乗ることがわかる。
そのため、準優勝戦と同じように、優勝戦でも1号艇の1着を狙うのが基本的な戦略となるのだ。
優勝戦では、1号艇の1着率が全国平均で約68%もあるぞ!
選抜戦の番組編成
出典:https://www.boatrace.jp/
選抜戦とは、準優勝戦で3着~6着をとった選手が出場するレースだ。
レースが6日間で開催される場合、6日目の第10レース~第11レースで行われる。
番組編成は、準優勝戦の着順と予選の得点率をもとに決められるぞ。
具体例として、2020年7月下旬に開催された「第25回オーシャンカップ」の選抜戦を見てみよう。
枠番 | 10R | 11R |
---|---|---|
1号艇 | 準優勝戦で5着をとった選手のうち、 最も得点率の高い選手 | 準優勝戦で3着をとった選手のうち、 最も得点率の高い選手 |
2号艇 | 準優勝戦で5着をとった選手のうち、 2番目に得点率の高い選手 | 準優勝戦で3着をとった選手のうち、 2番目に得点率の高い選手 |
3号艇 | 準優勝戦で5着をとった選手のうち、 3番目に得点率の高い選手 | 準優勝戦で3着をとった選手のうち、 3番目に得点率の高い選手 |
4号艇 | 準優勝戦で6着をとった選手のうち、 最も得点率の高い選手 | 準優勝戦で4着をとった選手のうち、 最も得点率の高い選手 |
5号艇 | 準優勝戦で6着をとった選手のうち、 2番目に得点率の高い選手 | 準優勝戦で4着をとった選手のうち、 2番目に得点率の高い選手 |
6号艇 | 準優勝戦で6着をとった選手のうち、 3番目に得点率の高い選手 | 準優勝戦で4着をとった選手のうち、 3番目に得点率の高い選手 |
SG・G1・G2競走では、選抜戦が上の表のような番組になる。
準優勝戦で3着・4着をとった選手が第11レースに出場し、準優勝戦で5着・6着をとった選手が第10レースに出場しているな。
また、それぞれのレースでは、準優勝戦の着順が良い選手、予選の得点率が高い選手が内枠になっているぞ。
このような選手の分け方をするときは、第10レースが「特別選抜B戦」、第11レースが「特別選抜A戦」という名前になる。
特別選抜A戦のほうが、準優勝戦で好成績だった選手が出場するため、着順ごとの賞金が高くなっているぞ。
SG・G1・G2競走では、選抜戦のなかでも上下があるな!
一方、2020年9月下旬に開催された「日刊スポーツ杯争奪戦」では、選抜戦がこのような番組になっていた。
枠番 | 10R | 11R |
---|---|---|
1号艇 | 準優勝戦で3着をとった選手 | 準優勝戦で3着をとった選手 |
2号艇 | 準優勝戦で4着をとった選手 | 準優勝戦で3着をとった選手 |
3号艇 | 準優勝戦で4着をとった選手 | 準優勝戦で4着をとった選手 |
4号艇 | 準優勝戦で5着をとった選手 | 準優勝戦で5着をとった選手 |
5号艇 | 準優勝戦で6着をとった選手 | 準優勝戦で5着をとった選手 |
6号艇 | 準優勝戦で6着をとった選手 | 準優勝戦で6着をとった選手 |
G3競走や一般戦では、選抜戦が上の表のような番組になる。
準優勝戦で3着・4着をとった選手が1号艇~3号艇になり、準優勝戦で5着・6着をとった選手が4号艇~6号艇になっていることがわかるな。
SG・G1・G2競走の選抜戦とは違って、枠番を先に決めているわけだ。
このような選手の分け方をするときは、第10レース・第11レースともに「選抜戦」という名前になる。
選手を平等に振り分けているため、どちらのレースでも賞金は同じになるぞ。
G3競走や一般戦では、選抜戦のなかに上下がないのだ!
優勝戦や準優勝戦では、6名のなかで最も調子の良い選手が1号艇になるので、1号艇が1着をとりやすいと解説した。
しかし、選抜戦に出場する選手同士では、優勝戦や準優勝戦ほどの調子の差はないと考えられる。
そのため、どちらかと言えば予選や一般競走に近いレースになるな。
1号艇が1着をとりやすいとは言い切れないため、普段通りの予想を心がけよう。
優勝戦に出場できなかった時点で、どの選手もあまり差がないということだな!
企画レースの番組編成
出典:https://www.boatrace.jp/
企画レースとは、一定のルールに基づいて番組編成が行われるレースのことだ。
SG・G1・G2競走では行われず、G3競走や一般戦で行われるぞ。
「第何レースが企画レースなのか?」や「どんなルールなのか?」は、競艇場ごとに違っている。
全国24カ所の競艇場の企画レースをまとめたので、チェックしてみてくれ。
競艇場 | レース | レース名 | ルール |
---|---|---|---|
桐生 | 1R | 目玉レース | 4号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
6R | 目玉レース | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 | |
8R | いちごレース | 1号艇と5号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 | |
戸田 | 2R | ウインウイン2 | 4号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
7R | ウインウイン7 | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 | |
江戸川 | なし | なし | なし |
平和島 | 5R | 予選・一般戦 | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 ※夏季は第3Rで実施 |
多摩川 | 1R | まつりだone | 1号艇と4号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
浜名湖 | 4R | ランチタイム戦 | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
7R | ブレイクタイム | 1号艇と4号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 | |
蒲郡 | 7R | 予選・一般戦 | 進入固定 |
常滑 | なし | なし | なし |
津 | 1R | ツッキーレース | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
5R | 5-ルドレース | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 | |
三国 | 1R | みくにあさイチ | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
2R | みくにあさガチ | 1号艇と2号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 | |
3R | みくにあさズバ | 1号艇と3号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 | |
4R | みくにあさ推し | 1号艇にA級選手 他にA級選手2名、B級選手3名 | |
びわこ | 1R | びわこ幕開け戦 | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
5R | ゴゴイチびわこ | 1号艇と2号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 | |
住之江 | 5R | 住之江ファイブ | 1号艇と6号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
尼崎 | 1R | 朝からセンプル | 3号艇もしくは4号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
6R | 昼どきピンクル | 1号艇にA級選手 3号艇もしくは4号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 | |
鳴門 | 1R | とるならなると | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
2R | どーなるなると | 日替わりでルールが変わる | |
3R | どきどきなると | 1号艇にA級選手 他の枠番はルールなし | |
4R | とにかくなると | 1号艇にA級選手 他の枠番はルールなし | |
丸亀 | 6R | カチ勝ち6 | 1号艇、3号艇、4号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
7R | 穴ガチ7 | A級選手3名、B級選手3名 | |
8R | ガチガチ8 | 1号艇、2号艇、4号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 進入固定 | |
児島 | 1R | 朝得ガァ~ゴ戦 | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
5R | 日替艇食戦 | 日替わりでルールが変わる | |
6R | 昼得クラリス戦 | 1号艇、2号艇、3号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 | |
9R | 特賞 | 1号艇と4号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 進入固定 | |
宮島 | 1R | ファーストバトル | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
5Ror6R | ランチタイム | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 ※2号艇~4号艇にA級選手が入ることもある | |
9R | ティータイム | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 進入固定 ※2号艇~4号艇にA級選手が入ることもある | |
徳山 | 1R | モーニング予選1 | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
2R | モーニング予選2 | 1号艇にA級選手 他の枠番はルールなし | |
3R | モーニング予選3 | 1号艇にA級選手 他の枠番はルールなし | |
4R | モーニング予選4 | 1・2号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 | |
5R | グランプリ特選 | A級選手や機力上位選手を中心に編成 | |
下関 | 1R | シーモ戦 | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
5R | 予選・一般戦 | 1号艇と4号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 進入固定 | |
7R | ふく~る特賞 | 1号艇、4号艇、5号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 ※準優勝戦と優勝戦の日は例外あり | |
若松 | 5R | 進入固定戦線 | 1号艇、2号艇、4号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 進入固定 |
8R | エイトビート | 1号艇、2号艇、3号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 ※優勝戦の日は例外あり | |
芦屋 | 1R | サンライズV戦 | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
2R | サンライズW戦 | 1号艇と4号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 | |
3R | サンライズX線 | 1号艇、3号艇、5号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 | |
4R | サンライズY戦 | 1号艇にA級選手 他の枠番はルールなし 進入固定 | |
5R | サンライズZ戦 | 1号艇にA級選手 他の枠番はルールなし | |
7R | 予選・一般戦 | 進入固定 | |
8R | 昼どき戦 | 1号艇にA級選手 他の枠番はルールなし | |
福岡 | 8R | 予選・一般戦 | 進入固定 |
唐津 | 1R | 朝1戦 | 1号艇にA級選手 他の枠番にB級選手 |
2R | モー2ング戦 | 1号艇と2号艇に主力選手 | |
3R | 3ライズ戦 | 1号艇と3号艇に主力選手 | |
4R | おは4戦 | A級選手3名、B級選手3名 | |
大村 | 7R | 予選・一般戦 | 進入固定 |
企画レースのなかでも、特に注目したいのは「1号艇にA級選手、他の枠番にB級選手」となっているレースだ。
実力上位のA級選手が、ライバルのいない状況で有利なコースからスタートできるので、何もなければ1着をとれるぞ。
競艇初心者でも予想しやすいので、予想の練習におすすめだな。
また、このようなレースで1号艇が負けるときは、高配当が付きやすい。
A級選手でも勝率が低いときや、モーターの気配が悪いときは、穴を狙ってみるのも一つの手だぞ。
競艇初心者は、まずは企画レースで舟券を買ってみよう!
ちなみに、企画レースの内容は変わることがある。
例えば、大村競艇場では、以前は「夕ガチ戦(夜ガチ戦)」や「夕ドキ戦(夜ドキ戦)」という企画レースが行われていた。
しかし、これらの企画レースは、2020年4月1日からは行われていないぞ。
俺も最新の情報を更新していくつもりだが、最終的には読者さん自身で確認してもらうのが確実だな。
企画レースの最新情報は、競艇場ごとの公式サイトに載っていることが多いぞ!
進入固定とは・・・1号艇~6号艇が枠番通りのコースでスタートしなければいけないルールのこと。
その他のレースについて
出典:https://www.boatrace.jp/
競艇のレースには、ここまで解説してきたレース以外にも「特選」「特賞」「記者選抜」「ドリーム戦」といったレースがある。
特選・特賞・記者選抜は得点や賞金が高くなっており、実力上位の選手が出場することが多いな。
番組編成については、予選や一般競走と同じように番組マンの意図が反映されるぞ。
また、ドリーム戦の出場選手は、SG競走では一定のルールに基づいて決められ、G1以下の競走では実力上位の選手が選ばれることが多い。
初日の第12レースに開催されることが多く、選手はモーターを調整する時間がほとんどないぞ。
展示航走でモーターの気配が悪いと感じた艇については、舟券から外すことを考えてみてくれ。
ドリーム戦にはその節を代表する選手が集まるので、かなり盛り上がるな!
競艇の番組マンの意図とは?
競艇のレースのうち、予選や一般競走には番組マンの意図が反映されやすい。
そして、番組マンが一番に考えていることは「舟券の売上を上げること」だ。
舟券の売上が上がれば、競艇場に入ってくるお金が増えて、番組マンの給料も増えるわけだな。
では、どうしたら舟券の売上が上がるのだろうか?
答えは「舟券を買いやすい番組」や「レースを楽しめる番組」を作ることだ。
ここからは、買いやすい番組や楽しめる番組について、具体例を挙げながら解説していくぞ。
番組マンは、レース展開を考えながら番組を作っているのだ!
鉄板レースは買いやすい
出典:https://www.boatrace.jp/
まず、番組マンは、舟券を買いやすい番組として鉄板レースを作る。
鉄板レースはオッズが低くなりやすいが、その分だけ多くの的中者を出すことができるぞ。
多くの的中者を出すことで、「次のレースも賭けよう!」という競艇ファンを増やせるわけだな。
また、鉄板レースは、競艇初心者を競艇ファンとして定着させるためにも必要だ。
全く当たらないギャンブルでは、初心者がすぐに離れてしまうだろう。
鉄板レースがあることで「競艇は当たりやすい!」と思わせているのだ!
穴レースは楽しめる
出典:https://www.boatrace.jp/
次に、番組マンは、楽しめる番組として穴レースを作る。
穴レースは的中者が少ないが、その分だけ一人当たりの払戻金の金額は高くなるぞ。
このとき、不的中だった方は「次こそは……」と思うし、的中だった方は「競艇って稼げる!」と思うだろう。
また、穴レースは鉄板レースよりも接戦になりやすく、面白いレース展開になりやすい。
レースにドラマ性を持たせることで、競艇ファンの心をつかんでいるわけだな。
穴レースがあることで「競艇って楽しい!」と思わせることができるぞ!
鉄板レースと穴レースを織り交ぜて番組を作る
出典:https://www.boatrace.jp/
最後に、番組マンは、鉄板レースと穴レースを織り交ぜて、1日(あるいは1節)の番組表を作る。
鉄板レースばかりでは、「1号艇が逃げるレースばかりでつまらない」「当たっても低配当ばっかりで稼げない」という方が出てくるだろう。
逆に、穴レースばかりでは、「全然当たらなくてつまらない」「どう予想したらいいかわからない」という方が出てくるかもしれないな。
そこで、鉄板レースと穴レースをバランスよく作ることで、競艇を魅力的な競技にしているのだ。
このことから、「全てのレースで鉄板の買い目を買う」のも「全てのレースで穴の買い目を買う」のもダメだということがわかるだろう。
予選や一般競走では、レースごとに鉄板狙いと穴狙いを切り替えることが重要だな。
鉄板狙いや穴狙いについては、よかったら関連記事も読んでみてくれ!
競艇の番組ごとの狙い目は?
競艇には、番組ごとに狙い目があると俺は考えている。
なぜなら、レースの種類ごとに、番組編成の特徴や選手の思惑が変わってくるからだ。
具体的には、この4つがポイントだな。
- 予選1日目~2日目は普段通りの予想をする
- 予選3日目~4日目は勝負駆けの選手に注目する
- 準優勝戦や優勝戦は1号艇を中心に買い目を決める
- 一般競走や選抜戦はどちらかと言えば内枠狙い
番組ごとの狙い目を覚えておけば、普段の予想に役立てることができるだろう。
詳しく解説していくので、ぜひ覚えていってくれ。
予選1日目~2日目は普段通りの予想をする
出典:JLC
予選1日目~2日目では、普段通りの予想をするのがおすすめだ。
このあたりのレースでは、どの選手にも準優勝戦に出場するチャンスがある。
選手が普段通りの走りをするので、予想も普段通りにすればいいわけだな。
また、節の序盤は選手の勝率で人気が決まりやすい。
そのため、選手の勝率は低いけど、モーターの気配が良い艇を見つけることができれば、高配当ゲットのチャンスになるぞ。
予選1日目~2日目は、普段通りに予想しつつ、モーターに注目してみよう!
予選3日目~4日目は勝負駆けの選手に注目する
出典:JLC
予選3日目~4日目では、勝負駆けの選手に注目するのがおすすめだ。
このあたりのレースになってくると、準優勝戦に出場できそうな選手と出場できなさそうな選手が分かれてくる。
狙うべきは、準優勝戦に出場できそうな選手だな。
準優勝戦の枠番は予選の得点率で決まるので、少しでも良い着順をとるために、普段以上の走りを見せてくれることがあるぞ。
逆に、準優勝戦に出場できなさそうな選手は無理をしないので、舟券に絡んでくる可能性は低いだろう。
準優勝戦で好枠をとるために、外枠からでも気合の入った走りをするわけだな!
準優勝戦や優勝戦は1号艇を中心に買い目を決める
出典:JLC
準優勝戦や優勝戦では、1号艇を中心に買い目を決めるのがおすすめだ。
この記事の前半でも解説した通り、準優勝戦や優勝戦では、6名のなかで最も調子の良い選手が1号艇になる。
最も調子の良い選手が、最も有利なコースからスタートするので、1着をとりやすいのは当然だな。
実際に、優勝戦では1号艇の1着率が全国平均で約68%もあるぞ。
準優勝戦で1号艇の選手が1着をとって、そのまま優勝戦も1号艇で優勝するというのは、競艇ではよく見る光景だ。
準優勝戦や優勝戦では、1号艇の1着狙いが基本戦略だな!
一般競走や選抜戦はどちらかと言えば内枠狙い
出典:JLC
一般競走や選抜戦では、どちらかと言えば内枠狙いがおすすめだ。
これらのレースは、その節の準優勝戦や優勝戦には関係がないため、言ってしまえば消化試合のようなものだな。
そのため、外枠の選手がスタートやターンで無理をするようなことはないだろう。
特に、フライング持ちの選手は、罰則を避けるためにスタートで慎重になることが多い。
外枠の選手が攻めなければ、順当に内枠の艇が舟券に絡んでくるというわけだな。
選手によっては攻める選手もいるので、そのあたりは少しずつ覚えていくしかないぞ!
【競艇の番組の決め方】まとめ
競艇の番組の決め方についてまとめると、
- 予選や一般競走では、番組マンの意図が反映されやすい
- 準優勝戦や優勝戦では、1号艇が勝ちやすい
- 選抜戦は、どちらかと言えば予選や一般競走に近い
- 企画レースでは、穴狙いで高配当のチャンス
- 競艇のレースは、鉄板レースと穴レースを織り交ぜて作られる
の5つがポイントだ。
また、「予選1日目~2日目」「予選3日目~4日目」「準優勝戦や優勝戦」「一般競走や選抜戦」では、それぞれに狙い目があることを覚えておこう。
番組編成の特徴や選手の思惑を考えて、予想の的中率を上げていってくれ。
レースの種類ごとに狙い目を変えることがポイントだな!
競艇の番組の決め方|関連記事
競艇の勝ち方の最新記事(2024年8月30日更新)
【競艇の番組】コメントへの回答
この記事に投稿されたコメントに回答していく。
なお、全てのコメントに回答するわけではないのでご了承願いたい。
コメントの活用法については「コメントポリシー」にまとめているぞ。
準優進出戦についても解説してほしい
10月24日に「準優進出戦についても解説してほしい」というコメントをもらった。
準優進出戦とは、準優勝戦に出場する選手を決めるためのレースだ。
最近ではあまり見かけないが、昔のPG1競走やG2競走は「予選→準優進出戦→準優勝戦→優勝戦」という流れで開催されることもあったな。
準優勝戦は、レースが6日間で開催される場合、4日目の第9レース~第12レースで行われるぞ。
予選を1日短くして、準優進出戦を行っていたわけだな!
番組編成は、予選の得点率をもとに決められる。
具体例として、2017年1月中旬に開催されたG2「モーターボート誕生祭」の準優進出戦を見てみよう。
枠番 | 9R | 10R | 11R | 12R |
---|---|---|---|---|
1号艇 | 得点率1位 | 得点率3位 | 得点率2位 | 得点率4位 |
2号艇 | 得点率8位 | 得点率6位 | 得点率7位 | 得点率5位 |
3号艇 | 得点率12位 | 得点率10位 | 得点率11位 | 得点率9位 |
4号艇 | 得点率13位 | 得点率14位 | 得点率15位 | 得点率16位 |
5号艇 | 得点率17位 | 得点率19位 | 得点率18位 | 得点率20位 |
6号艇 | 得点率22位 | 得点率21位 | 得点率24位 | 得点率23位 |
準優進出戦では、基本的には上の表のような番組になる。
予選での得点率の高い選手ほど内枠になっていることや、4つの準優進出戦で得点率上位の選手がバラけるようになっていることがわかるな。
これは「予選→準優勝戦→優勝戦」で開催されるときの準優勝戦と同じような番組の決め方だ。
そのため、何もなければ内枠が勝ちやすいと考えられる。
ただし、得点率の集計期間が1日短いので、1号艇が圧倒的に1着をとりやすいとは言い切れないぞ。
予選が3日間だけなので、運の要素が大きくなるのだ!
また、準優進出戦が行われる場合、準優勝戦の番組編成は、準優進出戦の着順と予選の得点率をもとに決められる。
具体例として、2017年1月中旬に開催されたG2「モーターボート誕生祭」の準優進出戦を見てみよう。
枠番 | 10R | 11R | 12R |
---|---|---|---|
1号艇 | 準優進出戦が1着で 得点率が3番目に高い | 準優進出戦が1着で 得点率が1番目に高い | 準優進出戦が1着で 得点率が2番目に高い |
2号艇 | 準優進出戦が1着で 得点率が4番目に高い | 準優進出戦が2着で 得点率が2番目に高い | 準優進出戦が2着で 得点率が1番目に高い |
3号艇 | 準優進出戦が3着で 得点率が1番目に高い | 準優進出戦が2着で 得点率が3番目に高い | 準優進出戦が2着で 得点率が4番目に高い |
4号艇 | 準優進出戦が3着で 得点率が2番目に高い | 準優進出戦が3着で 得点率が4番目に高い | 準優進出戦が3着で 得点率が3番目に高い |
5号艇 | 準優進出戦が4着以下で 得点率が3番目に高い | 準優進出戦が4着以下で 得点率が2番目に高い | 準優進出戦が4着以下で 得点率が1番目に高い |
6号艇 | 準優進出戦が4着以下で 得点率が5番目に高い | 準優進出戦が4着以下で 得点率が6番目に高い | 準優進出戦が4着以下で 得点率が4番目に高い |
1号艇~4号艇の得点率は予選1日目~3日目を参照
5号艇~6号艇の得点率は予選1日目~4日目を参照
準優進出戦が行われる場合の準優勝戦は、基本的には上の表のような番組になる。
1号艇~4号艇は、準優進出戦で1着~3着をとった選手になっていることがわかるな。
また、5号艇~6号艇は、得点率を重視して決められるので、準優進出戦で5着や6着だった選手にもチャンスがあるぞ。
先ほどの準優進出戦と同じように、何もなければ内枠有利だが、1号艇を信頼しすぎるのは危険といったイメージで予想してみてくれ。
準優進出戦は、予選よりも内枠が少し勝ちやすいくらいに思っておこう!
コメント
コメント一覧 (2件)
大変参考になります。
出来れば、たまにある「準優進出戦」の説明もあると良かったかなと。
とはいえ、非常に参考になります。
こんばんは。
今日も興味深い記事、ありがとうございます。
知ってるようで知らなかったことも沢山ありました。
今後も楽しみにしています。